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【米ことしの人は誰か】

トランプ大統領は恒例のTimeの"ことしの人"に自分が2年連続で選ばれたものの、インタビューや写真撮影に応じるのが面倒なので蹴ったと主張。

どうも事実と違うということで、何でも都合のよいように拡大解釈するトランプ大統領の性癖に関する報道が相次いでいます。FTは、トランプにもの申せるマティス国防長官こそが"ことしの人"だと主張。

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Washington Postは、From "Access Hollywood" to Russia, Trump seeks to paint the rosiest picture(セクハラ疑惑の音声からロシアまで、トランプはバラ色の現実を描く)の中で、「トランプ大統領は最近、いつも以上に機嫌がよい」という関係者の話を紹介。

この記事によりますと、トランプ大統領はロシア疑惑について、ムラー特別検察官が年内に大統領の無実を宣言して捜査に終止符を打つと信じていること、「ハリウッド・アクセス」という番組で大統領がセクハラ発言をした音声が残っていて本人がいったん非を認めて謝罪したものの今になってフェイクだと主張しているということです。

その上で「トランプは、大統領職についてさらにみずからの品位についてもっともバラ色の絵を描こうとし、それをセールスマンよろしく周囲に売り込もうとしている」と総括しています。

感謝祭の休暇中にフロリダの別荘で過ごし、大富豪の支持者から次々と「よくやっている」と褒められ、気をよくしているということです。

Wall Street Journalは共和党政権下で米通商代表や国務副長官を務めたゼーリック元世界銀行総裁の寄稿文を掲載。

タイトルはThe Peril of Trump’s Foreign Policy(トランプのポピュリスト外交の危険)。後先を考えずに取り引きし瀬戸際外交を展開しているとして非難しています。

「トランプの成功に対する飢餓的な欲求はより伝統的な外交方針に向かわせると予測する声もあったが、私は成功の定義によると反論した」と言います。

結論は出たとして、「トランプ氏の外政策には、セレブ的なポピュリズムを基にした国内政治の再調整に向けた直感が反映される(Mr. Trump’s foreign policy reflects his instinct for political realignment at home, based on celebrity populism)」と指摘。

トランプ・ポピュリズムは3つの要素だと分析しています。■置き去りにされたと感じる人々の意思の反映、■矛先を向けるために国内外で見つけたスケープゴート、■人々の意思を結集する"リーダー"の存在。

そして「トランプ氏の外交政策は自身の政治目的を達成することはあっても国益は実現できない」と批判。「国を愛する与野党のリーダーはトランプ氏の外交政策の破壊に立ち向かわないといけない。政治闘争の末の敗北はイデオロギーの敗北とは異なる。アイデアをめぐる論争は始まったばかりだ」と締めくくっています。

FTのJim Mattis is US person of the year(マティスが米ことしの人だ)は、トランプ政権がリーダーを褒め称える北朝鮮の金正恩と変わらないと痛烈に批判

「タイム誌の"ことしの人"に写真撮影の依頼を断ったと主張するトランプではなく、マティス国防長官こそ選ばれるべきだ」として、メディアの賞賛を求めないマティスを賞賛しています。

1回目の閣議で、ペンス副大統領らが次々とトランプ大統領にお仕えする栄誉に並々ならぬ感謝の思いを伝え「まるで金正恩の閣議のようだった」のに対して、マティス国防長官は根性を見せて大統領には一切触れず「国防総省の皆さんを代表できることは光栄だ」と述べたということです。

トランプ政権では誰もが代替可能ながら唯一の例外がマティス国防長官だと言います。

トランプ大統領が■北朝鮮について「話し合いは解決策でない」とツイートした直後に「外交的解決がなくなることはない。常に新たな方策を探す」と発言。■イランの核合意の破棄を主張する大統領に対して継続を主張。■大統領がトランスジェンダーの人々はアメリカ軍で受け入れないと言った 直後にこの案を葬ったとのこと。

記者が国防総省の高官に3つの優先順位を質問し北朝鮮を真っ先に挙げると思っていたら「1に大統領を教育すること、2に大統領を教育すること、3に大統領を教育すること」という回答が返って来たそうです。

マティス国防長官は「兵器を使う前に脳みそを使え」と口を酸っぱくして言うそうですが、記者は「われわれが毎晩安心して眠りにつけるのは、トランプ氏が核兵器を使おうと思うとマティス氏に相談する必要があるから」と言います。

外交予算を増やせば、それだけ兵器の予算を減額できると主張するマティス国防長官のあだ名は「マッド・ドッグ」ですが、「実際には理性的な人間だ」として、いまの時代、その一点がメダルものだと結んでいます。

Timeによりますと、2017年のPerson of the Yearの発表は12月6日です。

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