- 2017年11月27日 17:41
平成から次の時代は?
2/293年になると自民党の一党支配の時代が終わり、8月に野党が糾合して細川護煕氏が連立内閣を組閣、自民党支配に一旦幕を下ろした。
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写真)細川護熙(1993年8月撮影)
出典)首相官邸ホームページ
また衆院議長には社会党の土井たか子氏が就任。1955年以来の自民党支配、55年体制に幕を閉じた。これもある意味で米ソ冷戦体制崩壊の影響とみることができよう。その後94年には新生党の羽田孜内閣、社会党の村山富市内閣まで誕生する。自民党はその後、橋本龍太郎内閣で政権に復帰、公明党と組んで以後、一時民主党に奪い返されたが民主党政権の失敗などもあり、政権を維持し続けている。社会的には、新興宗教のオウム真理教による地下鉄サリン事件(95年)、阪神大震災(95年)、北海道拓殖銀行、山一證券の破綻(97年)などが相次ぎ、80年代までの“輝ける日本”のイメージはどんどん落ち込んでいった。
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写真)かつて山一證券本社だった茅場町タワー(東京都中央区新川)
photo by Harani0403
2000年代に入るとテロの時代になってきた。2001年9月11日ニューヨークの世界貿易センタービル、アメリカ国防総省にテロリストが操縦する航空機が突入。日本人を含め死傷者が数千人に及ぶ大惨事を引き起こした。
以後、アメリカのみならずヨーロッパやロシア、中東、アジアでも次々とテロが頻発、21世紀は戦争からテロの時代へと移っていく。テロは国家対国家の戦争と違い小集団の狂信的人物が単独や数人で事を起こし、その背後にイスラムテロ組織がバックアップしているのでいまだに止むことがない。
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写真)ユナイテッド航空175便がワールドトレードセンター南棟に突入した瞬間 2001年9月11日
photo by TheMachineStops (Robert J. Fisch)
日本では一度病で倒れた安倍晋三氏が2012年に首相に復帰し、内閣が中枢官僚の人事権を握るなどの統治システムを作り上げ、すでに5年の“一強体制”が続いている。安倍政権はアベノミクスの経済政策を掲げ、超金融緩和、マイナス金利、公共事業政策などで57ヵ月の成長を続ける策を打っているが、成長率は0%台~2%台と低く、国民に成長の実感はなく、むしろ実質賃金は下降気味で好況の実感はない。
かつての日本は60年代~80年代まで高度成長が続き、日本製品が世界を席巻し、日本の存在感は経済大国としていやがうえにも高まった。しかし、今や日本発の新しい発明や製品開発はほとんどなく世界における日本の存在感は人口減少も重なって、どんどん小さくなっている。今後、日本はどこへ向かうのか。
平成は「内平らかに外成る」(史記 五帝本紀)に由来し、国の内外も天地にも平和が達成されるという意味とされる。
はたして平成は「平らかなる」平和の時代だったのだろうか。2016年8月天皇陛下は高齢や手術で体力が低下し「これまでのように、全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが、難しくなるのではないかと案じている」として生前退位を示唆し、以来天皇退位後の準備が行なわれている。
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写真)象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)
出典)宮内庁ホームページ
天皇陛下は敗戦や災害の傷跡を癒すため、全国津々浦々、太平洋諸島の戦地などをまわられて体力の続く限り、祈念してきた姿を国民に見せてきた。ただ国内の平和、生活の豊かさ、国際社会の地位の低下は隠し難い。平成の後にどんな元号がつけられ、日本が再び夢や元気になるきっかけをつけられることになるのだろうか。再来年は大きな変化の年になるかもしれない。
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