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平成から次の時代は?

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1989年の改元「平成」を発表する小渕恵三官房長官
出典)国立公文書館公式Twitter

嶌信彦(ジャーナリスト)

【まとめ】

2019年の3月31日で約30年間続いた“平成時代”が終わる。

・平成の時代、世界と日本は決して“平らかな世の中”にはならなかった。

・国際社会の地位低下に悩む日本に変化は訪れるのだろうか。

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真の説明・出典のみが残っていることがあります。その場合は  http://japan-indepth.jp/?p=37202  で記事をお読みください。】

 再来年の3月31日で“平成時代”が終わる。西暦で見ると1989年1月に平成元年がスタートしているから約30年間続いたこととなる。明治元年(1968年)から150年目でもある。

 平成の前の昭和時代は、戦前、戦中、戦後と明確に区別でき、それぞれに大きな特色があった。どの時期に生まれ育ったかによって人々の昭和への思いも違っているだろう。ちなみに私は昭和17年(1942)生まれの戦中っ子だが、物心ついてからの昭和を思い出すのは敗戦後の廃墟の風景だ。当時の日本人はみんな貧乏だったが、開放された気分にあふれ、もう一度国づくりをスタートさせるんだ、という目標、夢があり、戦争には負けたものの多くの人々は将来に希望をもっていたのではないかと思う。

 激動の昭和が終わって“平らかに成る”平成時代を展望したのだろうが、平成元年・1989年は激動の年だった。6月に中国で第二次天安門事件が起きたのが事の始まりで、天安門事件は鎮圧されたものの、その民衆のエネルギーは世界に波及。

秋には東欧の民主化が始まり、東西を隔てていたベルリンの壁が壊される。東ドイツ、ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリーとソ連の統治下にあった東欧の社会主義国は次々と自由化、民主化へとなびいていった。

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写真)崩壊したベルリンの壁 1989年
©Public Domain

本家のソ連も89年末に社会主義体制が崩壊、12月にはブッシュ米大統領とゴルバチョフ・ソ連書記長が会談し第二次大戦後の冷戦時代が終結した。

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写真)1989年 マルタ会談 
会食するゴルバチョフとブッシュ(マクシム・ゴーリキー号内で)
Photo by David Valdez

 日本は冷戦終結に直接的な影響は、すぐには受けなかったが、60年代から繁栄を誇ってきた高度成長が終焉し、90年(平成2年)を最後にバブル経済が崩壊し“失われた10年”“20年”という長い不況のトンネルに入ってゆく。

  • 平らかにならず

  91年(平成3年)以降の世界と日本は決して“平らかな世の中”にはならなかった。91年になると国際社会では湾岸戦争が始まり、アメリカの率いる多国籍軍と中東支配を目論んだイラクが戦争をはじめ、イラクのフセイン政権が崩壊する。

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写真)空爆する米空軍戦闘機
出典)US Air Force

また、この年に旧ソ連邦も崩壊し、ウズベキスタン、カザフスタンなどの構成国が続々と独立し独立国家共同体(CIS)を形成する。旧ソ連の社会主義国連邦は、次々と領土を失い、かつて米ソ2大強国の時代も終わりを告げるのだ。現在のプーチン大統領は旧ソ連帝国の復活を夢見ているのか、ウクライナに侵攻したり、バルト3国を脅かしたりしている。

 一方、日本は湾岸戦争に影響され、国連平和維持活動に協力する法律を成立させ、92年には自衛隊をカンボジアに派遣した。第二次大戦の敗戦で日本は軍備を持たないことを内外に表明していたが、再び自衛隊を海外へ派遣する国へと変貌していったのである。

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写真)国際連合平和維持活動(PKO)自衛隊ハイチ派遣 
ハイチの人々と文化交流を実施する隊員
Photo by HirokiOhtani

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