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不支持が力を持つ時代

 選挙特番を見ながら、こんなことを思いました。

 今回の選挙で何が支持されたのか。わからない。何が支持されなかったのか。いくつかの事柄が思い浮かびます。選挙区レベルで言えば、いろいろな勝因、敗因はあるとは思うけれど、それを全国ネットの選挙特番的に見れば、今回の結果のドライバーは、まぎれもなく不支持という気分だったのだと思います。

 不支持が力を持つ時代。こういう時代はいい時代なんでしょうか、それとも悪い時代なんでしょうか。Twitterでとある方とツイートのやりとりをしていたら、その方からこんなキーワードが。

 代案のない否定。

 確かに。代案のない否定が集まっても、とりあえずそれ、やめとこ、ということしか決まりません。それでも時間は流れるので、じゃあどうする、と瀬戸際まで追いつめられて、時間切れというカタチでものごとが決まっていく。その積み重ねの総体が時代というものだとすると、こんな不確実なものはないですよね。

 多かれ少なかれ、我々を覆っている時代の気分って、そんな感じかな、とも思ったりします。とりあえず今はやめとこ、という気分が、今の停滞をつくっているのかも。

 もう一方の視点。

 でも、成熟っていうのは、そんなものなのかもしれない。有無を言わせない圧倒的な支持をもとにしてものごとが動いていく時代に比べれば、不支持が力を持つ時代は、よっぽどましな時代なのではないか。

 好む好まないにかかわらず、不支持が力を持つ時代に僕らは生きています。もう、おおざっぱな支持さえあれば大丈夫、という気楽な時代は終わったのかもしれません。

 であれば、やれることはひとつ。

 今の時代に、大きな肯定は似合わないのでしょう。大きな肯定は、些細な否定でいとも簡単に否定に変わります。小さな代案をひとつひとつ提示して、小さな肯定、小さな支持を積み重ねていくこと。小さな。それは、具体的に、ということでもあります。

 小さくあれ。具体的であれ。積み重ねろ。

 もちろん、そのためには、幹の部分がしっかりしてなくちゃいけないんだけれど、とりあえずは、そういうことなのかな。小さくあれ。具体的であれ。積み重ねろ。しばらくは、そんな感じでやってみようかな、なんて考えた月曜日。

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