記事
  • ヒロ
  • 2017年11月22日 10:00

トランプ大統領は現代のルーズベルト大統領か?

トランプ大統領が北朝鮮をテロ支援国家として再指定しました。また、更なる経済制裁を課し、徹底的な圧力で北朝鮮の封じ込めを行っています。また、中国に対してもプレッシャーを与えてつづけ、対北朝鮮政策で歩調を共にするよう仕向けています。

この状態が何をもたらすか、個人的には危険な領域に差し掛かってきた気がしています。極度な締め付けは「暴発」という結果を生みかねず、エキストリームな展開を引き起こすリスクをはらんでいるように思えます。私は今の状況が続けばトランプ大統領は現代のルーズベルト大統領になりかねないと考えています。

フランクリン ルーズベルト大統領は1933年から45年まで実に4期もやった唯一の大統領であり、アメリカの5大人気大統領の一人に数えられます。彼が人気だった主因は世界大恐慌からの回復を導いた点でありましょう。そのルーズベルトは公約で「戦争にはいかない」と断言していました。ところが欧州で戦争が始まり、英国の首相、チャーチルがルーズベルトに支援を求めますが、公約に基づき拒否します。但し、こんな発言をしているのです。

「欧州やアジアの戦争はアメリカに関係ないという人たちがいる。しかし、戦争を引き起こしている者にアメリカにつながる大海原の支配権を渡すわけにはいかない」とし、更に1937年には「世界の政府間の平和のためにアメリカが先頭に立って大掃除をする準備ができていることを公にする」(共にウィキ)と述べているのです。

ルーズベルトはアメリカから戦争を仕掛けたと言わせない巧妙な世論誘導を行っていたと考えられます。また、日本を特に敵対視していたのですが、彼は極度な人種差別主義者として数々の発言が記録されています。「ヒトラーとユダヤ」の関係を連鎖想像したユダヤ系の血を引くルーズベルト家が「ルーズベルトと日本人」と思うところがあったのでしょうか。

ルーズベルトがトランプ大統領と重なる部分はその施策でも似ています。ルーズベルトはABCD包囲網(日本をアメリカ、英国、中国、オランダで囲む)策を施しています。今、北朝鮮はアメリカ、日本、韓国、中国の包囲網下にあります。

そして41年11月にはあの有名なハルノートが日本に渡されます。これは当時の日本にとっては受け入れ不可能な条件であり、日本が戦争以外に選択肢がないという方向づけを行います。

その直後のパールハーバー攻撃についてはアメリカは事前に暗号を傍受、解読し、ルーズベルトは知っていたのではないか、とする話がまことしやかに語られています。私は暗号解読はともかく、ハルノートによって日本がどういう態度に出るかはほぼ確実に分析ができていたのだろうと察します。それを踏まえ、真珠湾から主力艦隊を外させたのではないでしょうか?つまり、日本が先に手を出すための仕組みがあったとすれば日本軍は完璧な罠に引っかかったともいえるのです。(もちろん、真偽は分かりません。私の考えです。)

トランプ大統領はルーズベルトと同じ戦法にあるとみています。つまり相手が先制して攻撃してきた、ということを口実に報復の口実を中国とロシアに飲ませようとしているようにみえます。特に北朝鮮攻略の場合、国を挟み撃ちで攻める必要があり、中国軍の協力は絶対不可欠であります。一方、韓国には米韓連合司令部というのがありますが、戦時に於いてはアメリカが司令官、韓国は副司令官という決まりが残っており、実質的にアメリカ主導で韓国内での戦争を行うことができます。(だからこそ、北朝鮮が戦争を仕掛けないと韓国でのアメリカ軍の活動に制約が出るとも言えます。)

つまり、北朝鮮が実害を伴う挑発を行った段階でアメリカは直ちに攻め込めるシナリオはほぼ出来ているとも言え、そのストーリーラインはルーズベルトが行なったそれとほぼ重なって見えるのであります。

北朝鮮は日本軍が犯した過ちを再び繰り返すのか、はたまた、別の算段に出るのか、緊張が高まるところであります。ですが、私はむしろ、アメリカという国の恐ろしさを痛切に感じています。圧倒的国力、交渉力、発信力に加え、表と裏の世界はまだ健在ですし、トランプ大統領だからこそ突き進める強権さもあるかと思います。

では今日はこのぐらいで。

あわせて読みたい

「ドナルド・トランプ」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    北海道の医療崩壊を見た医師「来週から東京で多くの重症者が出てくるが入院できない」

    田中龍作

    08月03日 19:41

  2. 2

    「日本の携帯大手と正反対」ネトフリが幽霊会員をわざわざ退会させてしまうワケ

    PRESIDENT Online

    08月03日 16:00

  3. 3

    来るべき自動車産業戦国時代を勝ち抜ける日本がなぜEVなのか?

    ヒロ

    08月03日 11:52

  4. 4

    森林大国ニッポンが木材不足のナゾ ウッドショックは林業に変革をもたらすか

    中川寛子

    08月03日 08:07

  5. 5

    人権尊重、企業は本気か-DHCの不適切文書に批判

    山口利昭

    08月03日 08:42

  6. 6

    医療崩壊目前で気が動転?コロナ入院は重症者ら重点との政府方針は菅首相の白旗か

    早川忠孝

    08月03日 15:39

  7. 7

    河野大臣「ワクチンは十分に足りている」接種状況について説明

    河野太郎

    08月03日 09:13

  8. 8

    原則自宅療養の方針に橋下徹氏が懸念「国と地方で責任の押し付け合いがはじまる」

    橋下徹

    08月03日 21:37

  9. 9

    世界初の自動運転「レベル3」登場も複雑化する使用条件

    森口将之

    08月03日 10:28

  10. 10

    一部の声を最大公約数のように扱うメディアに「報道の自由」をいう資格はない

    鈴木宗男

    08月03日 20:08

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。