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弾道ミサイルと原発:(1)北朝鮮の弾道ミサイルは原発を狙い撃ちできる?

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北朝鮮による中距離弾道ミサイル「火星12」が日本の上空を通過するなど、かの国のミサイル開発がニュースになることが多くなりました。

その北朝鮮の弾道ミサイルが日本の原発を狙うとか狙わないとかという話があります。国会でも議論された*1テーマですし、警鐘を鳴らす識者もいます*2

弾道ミサイルと聞いても、普段よほど関心を寄せてなければなんのこっちゃ分かりませんし、狙った所に当たるかどうか聞かれてもすぐには答えられませんよね。かくいう私自身も詳しいことはほとんど分かっていません。

そこで本稿では、弾道ミサイルと原発というテーマに絡めて、これくらい知っているとちょっぴり弾道ミサイルのことが分かった気がする!というはじめの一歩のそのまた一部分をまとめてみます。

◇ ◇ ◇

弾道ミサイルとは

弾道ミサイルとはその名前の通り、ミサイルの軌道(弾道軌道)がほぼ放物線を描きます。ロケットエンジンは放物線の前半で使い切って切り離し、弾道頂点を過ぎるとあとは慣性に従って着弾します。北朝鮮から日本に向けて弾道ミサイルが撃たれた場合の軌道イメージはこんな感じです。
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弾道ミサイルの特徴といえばやはり速度です。遅いものでもマッハ5(時速6,120km)、速いものだとマッハ20(時速24,480km)にも達します。その代り、巡航ミサイルのようにウネウネと機動したり、低高度を飛んでレーダーをかいくぐるような器用さはありません。弾道ミサイルはその速度で敵防空網を突破し、大きな運搬能力で核兵器や大量破壊兵器を目標に叩き込むのです。

弾道ミサイルにはいろいろな分類の仕方がありますが、射程距離を基準にするとおおむね以下の4種類に分けられます。

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例えば、北朝鮮が韓国を攻撃する際には「スカッド」というシリーズのミサイルを用いますが、これは短距離弾道ミサイル(SRBM)です。日本を攻撃するのは、準中距離弾道ミサイル(MRBM)である「ノドン」、「北極星2号」。グアムを攻撃するのは中距離弾道ミサイル(IRBM)の「火星12」、そしてハワイ〜米本土へ到達するものは大陸間弾道ミサイル(ICBM)というような分類のされ方をしています。

我が国への主な弾道ミサイル脅威であることから、本稿では「ノドン」を主に取り上げることにします。 なお、弾道ミサイルの弾頭が核弾頭である場合、被害範囲は大変広いものであるため、狙い撃ちできるかどうかなどは考慮する必要がありません。ですから、本稿及び次稿では、通常弾頭(非核兵器)による攻撃を想定します。

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