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- 2017年11月16日 14:57
東芝、テレビ事業を売却、事実上の撤退
久々に以前有機ELテレビ4社が並んでいるのを確認できた量販店のテレビ売り場にいったら、なぜかLGの有機ELだけ別コーナーに移されていてで東芝・パナソニック・ソニーの3社のみの並列展示に変わっていました。LGのテレビは先行であるがゆえに一番特徴がなく、他の三社に比べてやや落ちる印象だったので、外したのでしょうか?
あくまで別コーナーに移っただけで販売は継続中なので、何かしら配慮はあったものと思われますが。新製品がボチボチ出るせいかも。国内メーカー・販売店とも兎に角売らなきゃならないということもあってだいぶ安くなってきたうえになんとかまともな大型サイズにまで対象が下がってきた印象のある4Kテレビですが、視聴するソフトがあまりない状況でわざわざ今使っているテレビを処分(それも有料で)してまで買い換えたいと思う人は限られるでしょうから、まだまだ当たり前に売れるのは先の話でしょうね。
その4Kテレビを作って売らなきゃならない数少ない国内メーカーの一つ、東芝がテレビ事業を売却、という話です。
東芝、テレビ事業を中国ハイセンスに譲渡。REGZAブランド製品の開発・販売は継続
このリンク先では「TOSHIBA・レグザ(REGZA)ブランド映像商品の自社開発・販売・修理を継続」とありますが、他の同様のニュースではTOSHIBAのブランドを残すという話は出ておらず、REGZAのブランドのみです。以前東芝は白物家電を同じく中国のマイディアグループに売却した際にはTOSHIBAのブランドを残しましたので、それと同じ・・・なのかもしれませんが、あの時とは事情が違います。白物家電とは冷蔵庫や洗濯機と言った口に入れるもの、肌に接触するものを管理処理する家電ですから、そうした接触ものに対しては信用できるブランドであることが強みになります。
聞いたことのないメーカーだと、なんとなく敬遠したくなりますからね。一方、テレビはそこまで密着して使うものではありませんし、売却対象のハイセンスは日本でテレビを発売している数少ない海外メーカーの一つなので、むしろ知名度を強化したいでしょう。まして、白物売却のときに残した株のパーセンテージは19.9%だったのに対し、今回はわずか5%です。おそらくREGZAの名は残っても、TOSHIBAの名は残らないでしょう。
東芝と言えば先日テレビアニメ番組「サザエさん」のスポンサーを降りる、という話が出てきてちょっと話題になりました。昔は見ていたけど、さすがに最近は「サザエさん」はみなくなりました。そんなわたしにとって「サザエさん」と言えば
「○○の東芝がお送りいたします」「いたしまーす」
のイメージが未だ強く、たまたま見ると複数のスポンサーがついている様に違和感が強すぎて見たくなくなってしまいます。この話はまだ正式に決まったわけではないようですが、白物家電に続いてテレビまで手放すとなると、もう個人の家庭で東芝製品を宣伝するものがなくなってしまいます。
そうなると「サザエさん」のスポンサーをやる意味は全くなくなるので、当然降りるでしょう。場合によっては「サザエさん」自体終わるかもしれません。昔は番組が人気でもスポンサーの都合で番組終了は珍しくありませんでしたし、「サザエさん」自体の人気も緩やかに下っていくだけでしょうから、東芝の穴を埋めようというスポンサーがつかなくても決して不思議ではないと思います。
まぁそれはさておき。東芝は2010~11年には世界で一年間に1400万台もテレビを売っていました。が、それを境に猛烈な勢いで販売台数を減らし、2015年にはランセンス供給という形でTOSHIBAの名は残るものの製造販売そのものからは撤退。国内の販売も16~17年と落ちています。もう上がり目はなく、続ける必要がなくなったのは確かでしょうが、これでまた一つ日本国内でテレビを作って売るメーカーが減るのは確実となりました。
日本国内テレビは録画規制のためにB-CASカードという特殊な事情があり、かつ審査の必要があるために世界に類を見ない複雑な手続きが事実上の関税となり、アナログ時代には多数存在した海外メーカーもLGとハイセンス以外はほとんどテレビ事業をやっていません。その分国内メーカーには独占できる美味しい市場であったわけですが、テレビ離れがすすんでその意味もなくなってしまいました。ましてなんだかんだで国内メーカーのテレビは作りが良くてなかなか壊れないので、買い替えが進みません。
まして、わりと簡単に壊れる、バッテリーが消耗したのに交換できない、交換できる仕様になっていても消耗するころには交換バッテリーの発売が終了しているせいですぐに買い替えさせられるスマートフォンという出費が嵩むものが必需品になってしまっている現状では他の品物は後回しにならざるを得ません。テレビもその影響は大きいでしょうね。大きな画面より小さな画面を見るのが当たり前になってしまいましたから。
まだ丸ごと面倒みてもらえたシャープの方がマシ、と思えるほどガタガタと崩れていく東芝。それは経営の失敗ですから仕方ない話です。しかし、2020年までにUHDテレビの普及率50%と見込んで動かなければならない国内テレビ事業は、どうなるんでしょうか。もうテレビを作るメーカーがいくつも残っていないのですが。もう録画規制と心中して日本の放送業界を全滅させてしまうか、やめて海外にも開放するかのどちらかしか残っていないようにしか見えないのですが、どうなるのでしょう。ボチボチ政治的判断も必要ではないかと。だから与党は先の選挙公約にテレビや放送のことを書かなかったのかもしれません。
あくまで別コーナーに移っただけで販売は継続中なので、何かしら配慮はあったものと思われますが。新製品がボチボチ出るせいかも。国内メーカー・販売店とも兎に角売らなきゃならないということもあってだいぶ安くなってきたうえになんとかまともな大型サイズにまで対象が下がってきた印象のある4Kテレビですが、視聴するソフトがあまりない状況でわざわざ今使っているテレビを処分(それも有料で)してまで買い換えたいと思う人は限られるでしょうから、まだまだ当たり前に売れるのは先の話でしょうね。
その4Kテレビを作って売らなきゃならない数少ない国内メーカーの一つ、東芝がテレビ事業を売却、という話です。
東芝、テレビ事業を中国ハイセンスに譲渡。REGZAブランド製品の開発・販売は継続
このリンク先では「TOSHIBA・レグザ(REGZA)ブランド映像商品の自社開発・販売・修理を継続」とありますが、他の同様のニュースではTOSHIBAのブランドを残すという話は出ておらず、REGZAのブランドのみです。以前東芝は白物家電を同じく中国のマイディアグループに売却した際にはTOSHIBAのブランドを残しましたので、それと同じ・・・なのかもしれませんが、あの時とは事情が違います。白物家電とは冷蔵庫や洗濯機と言った口に入れるもの、肌に接触するものを管理処理する家電ですから、そうした接触ものに対しては信用できるブランドであることが強みになります。
聞いたことのないメーカーだと、なんとなく敬遠したくなりますからね。一方、テレビはそこまで密着して使うものではありませんし、売却対象のハイセンスは日本でテレビを発売している数少ない海外メーカーの一つなので、むしろ知名度を強化したいでしょう。まして、白物売却のときに残した株のパーセンテージは19.9%だったのに対し、今回はわずか5%です。おそらくREGZAの名は残っても、TOSHIBAの名は残らないでしょう。
東芝と言えば先日テレビアニメ番組「サザエさん」のスポンサーを降りる、という話が出てきてちょっと話題になりました。昔は見ていたけど、さすがに最近は「サザエさん」はみなくなりました。そんなわたしにとって「サザエさん」と言えば
「○○の東芝がお送りいたします」「いたしまーす」
のイメージが未だ強く、たまたま見ると複数のスポンサーがついている様に違和感が強すぎて見たくなくなってしまいます。この話はまだ正式に決まったわけではないようですが、白物家電に続いてテレビまで手放すとなると、もう個人の家庭で東芝製品を宣伝するものがなくなってしまいます。
そうなると「サザエさん」のスポンサーをやる意味は全くなくなるので、当然降りるでしょう。場合によっては「サザエさん」自体終わるかもしれません。昔は番組が人気でもスポンサーの都合で番組終了は珍しくありませんでしたし、「サザエさん」自体の人気も緩やかに下っていくだけでしょうから、東芝の穴を埋めようというスポンサーがつかなくても決して不思議ではないと思います。
まぁそれはさておき。東芝は2010~11年には世界で一年間に1400万台もテレビを売っていました。が、それを境に猛烈な勢いで販売台数を減らし、2015年にはランセンス供給という形でTOSHIBAの名は残るものの製造販売そのものからは撤退。国内の販売も16~17年と落ちています。もう上がり目はなく、続ける必要がなくなったのは確かでしょうが、これでまた一つ日本国内でテレビを作って売るメーカーが減るのは確実となりました。
日本国内テレビは録画規制のためにB-CASカードという特殊な事情があり、かつ審査の必要があるために世界に類を見ない複雑な手続きが事実上の関税となり、アナログ時代には多数存在した海外メーカーもLGとハイセンス以外はほとんどテレビ事業をやっていません。その分国内メーカーには独占できる美味しい市場であったわけですが、テレビ離れがすすんでその意味もなくなってしまいました。ましてなんだかんだで国内メーカーのテレビは作りが良くてなかなか壊れないので、買い替えが進みません。
まして、わりと簡単に壊れる、バッテリーが消耗したのに交換できない、交換できる仕様になっていても消耗するころには交換バッテリーの発売が終了しているせいですぐに買い替えさせられるスマートフォンという出費が嵩むものが必需品になってしまっている現状では他の品物は後回しにならざるを得ません。テレビもその影響は大きいでしょうね。大きな画面より小さな画面を見るのが当たり前になってしまいましたから。
まだ丸ごと面倒みてもらえたシャープの方がマシ、と思えるほどガタガタと崩れていく東芝。それは経営の失敗ですから仕方ない話です。しかし、2020年までにUHDテレビの普及率50%と見込んで動かなければならない国内テレビ事業は、どうなるんでしょうか。もうテレビを作るメーカーがいくつも残っていないのですが。もう録画規制と心中して日本の放送業界を全滅させてしまうか、やめて海外にも開放するかのどちらかしか残っていないようにしか見えないのですが、どうなるのでしょう。ボチボチ政治的判断も必要ではないかと。だから与党は先の選挙公約にテレビや放送のことを書かなかったのかもしれません。



