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債券入札はネガティブ、ユーログループ会合はポジティブ

みなさん、こんにちは!
為替千里眼、昨晩のNY市場は特段リスクテイクとなる材料に乏しかったものの欧州からの流れをそのまま受け継ぎ、ダウ平均は+290ドル超の大幅高、各通貨とも堅調な展開となりました。東京から堅調に推移してきた各通貨ですが、その背景にはイタリアに対するIMF救済の報道や、ユーロ圏共同債発行に対する期待感などが内在しておりましたが、いずれも正式に否定されており、ここまで地合いが好転するのも少々違和感を感じるところではありますが、結果的に週初の持ち高調整で片付けられてしまうのではないかと思われます。結果としてこれまで選好されてきたドルと円が下落、ドル円に関しましては78円台乗せに成功するなど、モメンタムのレジストも突破しつつあるようですが、週初にアップいたしましたチャートのように、長期レジストが78円Mid付近に控えていること、米10年利回りが低下していることなどを考慮すると、この反発の持続性については少々慎重さが必要になってくると思われます。その他、ストレートの反騰、特にオージーなどは株価の反発が止まったところがトピッシュとなりやすいので、その点もまた念頭に置いておく必要がありそうです。

さて、昨晩の米マクロから振り返りますと、唯一の米マクロであった米新築住宅販売は、前月比+1.3%の30.7万戸と市場予想の31.5万戸を下回り、さらには過去3ヵ月分も1.5万戸分下方修正されました。住宅在庫は引続き過去最低水準に留まり、16.2万戸と統計開始来の最低水準を更新、依然として脆弱な住宅需要が継続していることが明らかとなっております。マクロ面ではこの程度ですが、昨晩はフィッチが米国格付けを「AAA」に据置く一方、見通しを安定的から弱含み(ネガティブ)に引き下げました。これは、今後2年の間に格下げされる確率が50%以上になったという意味合いになりますので、ついに米ソブリンにまで欧州懸念が広がった証左でもありますが、実際にフィッチは先のスーパー委員会での合意失敗が一番の要因なったとの見解を示しており、財政改革がより一層不透明となったことで連邦政府債務が今後も拡大、高水準の政府債務が「AAA」格付けと整合的ではなくなると付け加えておりました。

本日はこの後ロンドンでの欧州委員会サーベイ、そしてNYでのC/SやFHFA、そしてCB信頼感が焦点となります。ユーロに関しましては、4hでの下落チャネルは継続ですが、モメンタムが切りあがっており、短期レジストを突破するともう少し上値の余地が伸びそうな感じもありますが、この後もまたイタリアやベルギーの国債入札(ユーロ下落要因)、そして本日のユーログループ会合や明日のECOFIN財務相会合なども波乱要因(ユーロ上昇要因)となりそうなので、債券利回りが引続き上昇するか否かが争点となりそうです。足許では、コンセンサスこそ形成できていないものの、EFSFの具体的運用方法の合意やIMFの支援など、様々なユーロポジティブな材料が出始めておりますが、最終的に鍵を握るのはECBとなると見られ、IMFの救済にせよEUのみの会合では何も決まらないのが実情(IMFも参加しないと…)ではありますので、変に期待感を寄せすぎるのもナンセンスかもしれません。

東京株の動意に対して、現状ダウ先が反応薄といったところもありますので、ブレずに戻り狙いではありますが、ダウ先が反騰してくるようだとまたオージーなどの株価敏感通貨は上方向で反応してくると思いますので、オージードルは目先1.00の心理的節目が控えておりますが、最低でも雲下限。38.2%戻し水準となる1.00Highまでは戻してくる可能性、ユーロドルも1.34手前までは上値余地がありそうなので、その水準まで引きつけて叩くようなイメージを持っております。

では、この後も頑張りましょう!

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