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吉本を訴えた「白い恋人」さん、そもそもあんたもパクリじゃないの?って話よね

「白い恋人」でおなじみ札幌に本社を置く石屋製菓が、便乗および模倣品を販売しているとして吉本興業を訴えたそうです。

なんでも吉本興業が販売している商品は「面白い恋人」という商品。まあ実に吉本らしいと言えば吉本らしい商品です。ですが石屋製菓の島田社長によれば、商品が出回っていた事は以前から知ってはいたものの一過性のものと思っていたら、関東圏に進出するなど販売拡大傾向が見られたので、提訴に踏み切ったとか。ただ、誰が見ても悪意と言うよりはジョークにとれる相手にマジになるって、うーんどうなんでしょうね、これ。

「おいおい冗談を真に受けるなよ」とか「冗談とも本気ともつかぬものでチャッカリ便乗商売されたとしても、『いゃー吉本はんには、かないまへんなぁ』的に大阪商人文化を理解してやれよ」とかも思ったりもする訳ですが、もっと根本を正してみれば石屋製菓さん本当にそんなことできる立場?って気もするのです。そもそも「白い恋人」って商標登録はされてはいても、このネーミングオリジナルじゃないでしょう?って点、どうなんですかね。年配の方々や映画ファンならご存知、大ヒットした「グルノーブル冬季オリンピック」の記録映画のタイトルが「白い恋人たち」。当時としては「やられた!」というほど素晴らしくロマンチックな歴史的名タイトルに皆感心だった訳で、この映画の公開が68年、片や石屋製菓の「白い恋人」の商品化が71年ですから、誰がどう見てもドンピシャ “いただき!”であることは明らかなわけです(法的にどうこうないですが)。

それとラングドシャ・タイプのクッキー菓子ですが、これが国内で大ヒットしたのは青山ヨックモックの「シーガル」が火付け役で、69年のことです。私も子供頃、初めていただきものでこれを食べたときには「なんておいしい菓子なんだ」と感動でした。それが贈答品で空前の大ヒットを飛ばしたわけです。ですから、その何年か後に北海道土産で「白い恋人」を食べた時には、ネーミングもそうですがラングドシャ・ブームに便乗した「パクリかよ」と思ったものです。当時東京近辺にお住まいだった方々は、たいてい私と同じ感覚を持っているのではないかと思うのです(もちろん、食べ物と言うのは特許も実用新案もとれないので、モノマネ自体は法的にはOKなのですが)。ただ、自分の生い立ちを忘れて、他人を訴えるのはあまりほめられたものではないかなと。私の商売柄からは、「経営者としてちょっとどうなのよ」と思わずにはいられない訳です。

それと、本件には気になる点が実はもう1点ありまして。この訴訟、相手への事前通告なしでいきなり訴えたそうで、これもやっちゃダメというわけではありませんが、商習慣上どうなのかなと。技術屋さんが特許侵害とかでもめるケースでは、とりあえず相手方に「これマズイんですけど」とまず申し入れするのが一応の礼儀みたいなものでして。その流れで「ごめんなさい。やめます」とか「いくら払えばいいですか」とかの話になるのが一般的。「うっせー、関係ねーよ!」と突っぱねられると、「恐れながら…」と訴訟に打って出ると言う感じかと思います。もちろん相手が明らかなブラックやら、得体のしれない怪しい会社ならいきなりも当然ありかとは思いますが、吉本興業と言えばいろいろ怪しい噂はあるかもしれませんが一応上場企業として内部統制もされている企業な訳でして、「話せば分かる」相手とも思われ今回の石屋製菓のやり方はちょっと乱暴ではないかなと、思うことろなのです。

そもそもこの手の訴訟会見で社長が直々に出てくるというのも違和感ありありです。恐らく社長が個人的指示の下追いかけてきたものが、いきなり「もー我慢ならん!訴えろ!」と言い出したのかなと。なんとなく社内でも普段は思考過程を社員に細かく伝えずに、不満が飽和状態に達するといきなり怒り出すみたいなタイプかなと、想像させてくれるのです。この思考過程を見せぬままいきなり結論でモノを言う経営者、私個人的には「“見える化”落第社長」と名付けています。過去の製造年月日改ざん事件も、確かそんなワンマン体質が原因だったのじゃありませんでしたっけ。今回の件は、本来責められる立場ではありませんが、過去の事件を思い出すにつけどうも気になる会見のムードだったもので、老婆心ながら注意喚起的に少し言わせていただきました。ご無礼ありましたらご容赦を。

ただ、吉本も下手だったんじゃないかと。「面白い恋人」ってちょっとベタすぎるでしょ。せめて「白い変人」ぐらにしておけば、訴えられることもなかったんじゃないかなと思いますけど・・・。

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