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受動喫煙と政治

 先の国会で受動喫煙対策が全面的に見送られ、今回の総選挙でもこれといって争点にならず、本来ならその有害性を考えればさっさと公の場所や第三者のいる建物の中では喫煙全面禁止にするべきところが、イマイチ話が進まないんですよね。

 世にはがん対策をどうにかするべく基本計画を閣議決定した国もあるのに、どこか別の国の話のようです。がん対策するならまず受動喫煙を防ぐために喫煙場所を制度的に大きく制限するところからだと思うんですが。

がん対策、予防や世代別の支援に力 基本計画を閣議決定:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASKBQ5GYTKBQULBJ009.html

 で、巷ではよく悪の元凶と言われる自民党のたばこ議連が何やらしておられます。内容はよく分かりませんが、伝え聞く限りではまだ何も国会審議も始まっていないうちから公的な場所での全面的な禁煙を定める健康増進法改正案の国会提出は絶望的だという話でして、世の中分からんものです。

受動喫煙防止、議論再開 自民たばこ議連:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22693510V21C17A0PP8000/

 日本の某たばこ屋さんが、東京都の受動喫煙防止条例の制定を妨害するために、野田数さんという素敵な人に接待を繰り返していたものの、魔除けの御札ほどの効果もなく、むしろプライベートな個人の部屋まで禁煙をさせるというオーバーキル条例になってしまったようで不思議なことになっていました。ヤケクソとしか思えないのですが、大丈夫なのでしょうか東京都議会。

 さらには、自民党の中でも濃い顔で知られる小野田紀美さんという参議院議員さんがおられるのですが、その自民党の両院議員総会が開かれた衆議院ではそもそもたばこ吸い放題であるらしく、昭和の雀荘のような状況になっているという実況報告がありました。小野田さんにおかれましては、早めに怒りゲージを溜めて超必殺技でも繰り出して欲しいところなのですが、社会の要請や問題の実態に遅れて政治がついてくるのは必然とは言えどもいまどき衆議院が室内で所構わずたばこが吸えるというのはマズいだろと思うわけであります。 私も元喫煙者ですし、煙草の害は百も承知だけどちょっとぐらいいいじゃないかという話はもはや成立しないと思っております。議論の余地なくとっとと私的な空間でのみの喫煙に制限するべきだと思いますし、東京2020に向けてとかいう為にする議論ではなく国民の健康を考えて一刻も早く対策を打つべき分野でしょう。

 その点では、2015年6月には北京で、さらに今年3月から上海で、中国全土に先駆けて公的な場所での全面禁煙を規定した「公共施設禁煙条例」が公布されました。現在では22都市で禁煙条例が成立しており、年内にはほぼ中国全土で公的な施設での喫煙が禁止されます。日本よりも喫煙者の割合が多い中国ですら、です。

 なんとも情けない気持ちになるわけですよ。せめて衆議院でも先に全面禁煙し、健康を目指す国民に率先する形で全議員が禁煙を貫徹、さらに週二回の筋トレを断行し、すべての教育の現場に無償のプロテインが支給され、総理大臣を決める首班指名は黒光りのシックスパックの仕上がり加減で芸術点がオンされるという国会改革を行っていただきたいと思っています。

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