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クイズダービーで活躍「篠沢教授」愛読書は少女マンガ

『写真:読売新聞/AFLO』
『写真:読売新聞/AFLO』

「『クイズダービー』は、楽しんでやっていました。主人は、できないことはできなくていいっていう人で、家で番組のための勉強はしていなかったですね。私は『パパは、当たらないほうがいいよ』と言ってましたね。当たると人気がなくなるから(笑)」

 10月26日に亡くなった、学習院大学名誉教授の篠沢秀夫さん(享年84)を、妻・礼子さん(77)はそう回想する。『クイズダービー』(TBS系)の解答者として、珍解答でお茶の間を楽しませた「篠沢教授の全部」を振り返り、故人を偲びたい。

 じつは、篠沢教授は礼子さんとは再婚。東大大学院修了後、フランス政府給費留学生だった時代に最初の奥さんを、パリ郊外での交通事故で亡くしている。運転していたのは篠沢教授だった。その奥さんとの間に生まれた長男も、15歳のとき海の事故で帰らぬ人に。

「『クイズダービー』に出始めたのは、子供を亡くしたばかりのときでした。出演は気分転換になったのだと思う。学校以外の世界が楽しかったのでしょう。収録の日は、お昼にビフテキのようないいお食事を食べて、自分を楽しい状態にして、ニコニコして出かけていました」(礼子さん)

 学生時代の教授は、役者志望だった。“背が低くて顔が大きい” というので諦め、研究者の道へ。仏留学から帰ってくると、学習院大学の仏文科の非常勤講師になった。そのころ大学を卒業して、研究室の職員となったのが7歳年下の礼子さん。結婚は2年後だった。

 新婚旅行は三重県の志摩半島。教授は「毎日観光するとくたびれる」と言って、新郎新婦はホテルでモノポリーをしていたという。

 ただ、大学の教室では、厳しい教授だった。学生の私語・居眠りは厳禁。テレビ出演を理由の休講はない。居眠りする学生の頭を、教科書を丸めて叩いたこともあった。

「学校では真面目な先生だったみたいですけど、お店には寝間着、下駄履き姿でふらっと立ち寄って、馬鹿話をされてました」

 こう話すのは、自宅近くの桔梗屋書店の店主・秋山栄一さん(69)。

「『文藝春秋』を定期購読されてました。それから『少年キング』『マーガレット』『少女フレンド』。少女マンガは奥様が読まれたあと、先生も読んでいたと思います」

 なんと、教授は少女マンガを定期購読していたのだ。

 74歳のときから体調に異変を感じ、翌年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断された。運動神経系の働きが阻害され、徐々に体が動かなくなる難病。それからの8年は闘病の日々だった――。

(週刊FLASH 2017年11月14日号)

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