記事

訴訟は下策中の下策

これは弁護士としてのアドバイスである。訴訟は、紛争の解決の手段としては下策中の下策、止めた方がいい。少なくともご本人には何の得もない。どうせ、水掛け論に終始し、最後はお互いに実利のない互いの面子を立てるための手打ち式で終わるだけだ。

時間を持て余して暇潰しにでもしようと言うのならいざ知らず、やるべき仕事をたくさん抱えている人は、こういう私憤がらみの争いからはさっさと足を洗うのがいい。

読売の渡辺主筆、会長が元巨人軍のGM清武氏を相手に業務妨害や名誉棄損を理由に損害賠償請求訴訟の提起を考えているというニュースが報じられ、また、一方の清武氏も12月にはこれまた名誉棄損を理由としての損害賠償請求訴訟を起こすという。

愚かなことである。

相手を困らせるために訴訟を起こす、ということ自体がいけない。他に自分の権利救済のために適当な手段がないので、止むを得ず裁判所に救済を求めるために訴訟を提起するのならいい。

渡辺氏には強大な権力がある。現に自分に歯向かってきた清武氏を巨人軍から追い出した。それなのに、10人もの最高級の弁護士を雇って清武氏にさらに追い討ちを掛けようというのは如何なものか。

どの程度の規模の訴訟を考えているのか分からないが、1億円もの賠償賠償請求訴訟ともなると応訴する者の経済負担も相当のものになる。力づくで逆らう相手の口を封じ込めようとしているように見える。とても紳士淑女のやることではない。

どこかおかしい、と思わないのだろうか。

仮にこういう案件でなんとか訴訟を提起して欲しいと頼まれても、本物の最高級の弁護士はやんわり断るものだ。少なくとも頭を冷やした方がいいですよ、ぐらいなアドバイスはする。

一方の清武氏も勇み足が過ぎる。

どうも、ほどほどのところが分からない大人が多くなったようだ。

大人は、たいじん、と呼ぶ。

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。