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橋下徹氏には「変化」だけで満足しないでほしい

「反橋下」「反独裁」の構図で露骨なネガキャンを繰り広げた平松陣営だったが、何はともあれ維新の会の橋下氏と松井氏(府知事選がオマケなのが気になるが)の勝利ということで一安心である。

私個人としましては、橋下氏の政策の全てについて諸手を挙げて賛成しているわけではないものの、「変化」をもたらそうとする彼の方向性には大いに賛成できる。(その「変化」の中身については他で散々と言われているので、ここでは論じない。)

私が強調したいのは、「変化を受け入れる」事の重要性である。それと、「変化だけで終わらないで欲しい」ということである。

大阪都構想やら道州制が最善であるかどうかは分からない。(個人的には賛成するが、それはまた別の機会に。)しかし、今の大阪の地方政治の体質が最善だとも到底思えないので、大阪を変えると言うならば、状況に合わせて変化させていかねばならないだろう。

あのドラッカーは「組織」(企業だけではない)を徹底的に研究したが、そこで議論された事の本質は、まさに「微細な変化を捉え、状況に合わせて組織を変化させていくこと」であった。

例えば、産業界の「日本的経営」も高度成長時代には適したものだったのだろう。その後のバブルや失われた20年を経て、「どうした形態が良いのか」という模索は産業界では常にされている。宮内義彦氏は嘗て『経営論』で「株主資本主義とステークホルダー型資本主義の間」を目指すと述べたし、田坂広志氏は『複雑系の経営』で「二項対立に囚われずに経営を変化させる」事の重要性を説いた。

確かに、どの答えが最適かなんて分からない。寧ろ、最適解は常に「流動的」である。しかし、「現状が問題である」と分かっているのだから、(何度でも言うが)変えねばならない。

その点で、「変化を受け入れる」事を選んだ大阪の有権者には敬意を評したい。実際に大阪都を実現するには、法改正や堺市議会の調整など問題は様々ある。しかし、いわゆる「既得権」の問題などが大きく浮き上がり、これだけ選挙が注目されたのだから、少しは希望を持てるというものだ。

ただ、タイトルの通り、橋下氏には「変化だけで終わらないでもらいたい」のだ。

大阪都も道州制も「手段」に過ぎない。寧ろ大事なのは「そこから何をするのか」であり、都構想で満足してはいけないのだ。そう、ドラッカーの議論そのものである。

要するに、どっかの政治家みたいに「総理大臣(という手段)になる」のが目的で、なったらなったでロクな事をしないで辞めてしまうというような結末を願わないということである。

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