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カリカ林が体を張って作ったチャンス

11月24日に放送された『アメトーーク』は「泥の97年デビュー組」の第3弾。

このシリーズは前回で終了したはずだったがメンバーの一人カリカ林の引退によって緊急招集された。

この林の引退については多くの芸人やファンが衝撃を受けた。

夢を諦め芸人を辞める芸人はもちろん数多い。

しかし、カリカの実力は既に高く評価されており、キャリア15年目で経験も十分。テレビ的にも、もういつ売れてもおかしくない状態だったからだ。

放送作家などへの転身ではなく、お笑いの世界からの完全な引退というのもそのショックに拍車をかけた。

「実力があってあとちょっと」という人は一握りしかいない。カリカはその一握りに入っていた、と鈴木おさむは自身のラジオ番組『考えるラジオ』で評価している。また、千原ジュニアもカリカのそれまでの状態を「もうゲートに入っている状態で、あとはいつそのゲートが開くねん? みたいな 『ゲート開き待ち状態 』」と表現している。

同番組では「芸人カリカ林の引退について考える」という企画で林に芸人としての最後の仕事(9月24日放送)を用意した。

番組で林は引退の理由について以下のとおり語った。

自信が無くなったっていうのが一番ですね。

食えてない、生活できていないってこととか差っ引いても自分には実力があると思い続けて生きてきてたんすけど、なんかこうふとテレビを見てたりした時に、後輩であり先輩でありみんな活躍してるのを見て「あれ? 僕ここまで到達するのにあと何年かかるんだろう?」とか「この人達との差はものすごい大きいんだろうな」っていう時に、初めて後ろを向いてしまったというか。その時に「あっ、俺もう34歳だしリスタートするんだったら今なのかな?」っていう形で「辞めよう」に至ったという。

(0から1になる分厚い壁を)見ないように見ないようにしているというか。

そもそも何十億も稼ぎたいと思って、日本で一番面白いと言われたいと思って入ってきているのに、入って一年くらいでそこ諦めてるんですよ。全員。ほぼ全員。

で、そこで辞めていく人もいますし 「いや、まだ二番手、三番手がある」 って。

僕、そこも(自分の芸人観として)おかしいなって思っちゃったんですよね。

二番手、三番手になれれば凄いことだけど自分が数えた感じでは50番や60番にもなれない。自分の順位は1000位くらいなんですよ、よく見積もって。

そこを考えたときにまだまだがんばらなきゃいけないことよりも、がんばることがギャンブルになってきてしまうって。

「芸人」を続けるために芸人をやってるのはいかがなものかっていうのが僕の中で芽生えてしまったんですよ。僕は「芸人」を続けることに重きを置くことに本末転倒なんじゃないかな問いって思ってしまったんですよ。

相方の家城はその決断を聞いた時、「あ、そう」とだけ応えたという。

その「あ、そう」 の中には1万以上の感情が入っているんじゃないか、と鈴木おさむは言う。

その引退を受けての『アメトーーク』。

ギンナナ金成はこれを「林が体を張って作ったチャンス」だと言った。

メンバーは売れない芸人の「泥あるある」を次々に披露して会場を沸かせた。

オープニングでは宮迫に「何度も見てるけど、1秒たりとも慣れない」とイジられたブサイクランキング常連の家城。

家城: 僕、解散したことをお母さんにちゃんと言うべきだと思って、

宮迫: 誰のお母さん?

家城: 僕を人として育ててくれた……。

蛍原: 一応、お母さん、いてんねんよ。

宮迫: ええっ!

家城: 僕、パッと産まれててないんですよ!

宮迫: なんか、腐った麩菓子から出てきたと思ってた……。

一同: (笑)

家城: お母さんに報告しようと思って「相方の林が今度辞める」って言ったら「なんかのニュースで見たわよ」って言って「あなた、来年から『マンボウ』って名前になるの?」って。「そう、俺、『マンボウ(やしろ)』になるんだよ」って。しばらく会話なくなったんですけど、お母さんがずっと小声で「マンボウはいいわ、マンボウはいいと思う、マンボウはいいと思う……」って自分にすごい言い聞かせてるんですよ(笑)。

番組の終盤、元カリカ林が同期の「97年デビュー組」に宛てた手紙が読み上げられた。
雨上がり決死隊さん、アメトーーク!スタッフの皆さん

そして泥の97年デビュー組のみなさんご無沙汰してます。

カリカ家城の元相方の林です。

僕は、9月に芸人を引退し、今は千葉県南房総市で実家の「林景荘」という小さな旅館の手伝いをしております。

本日は、3度目の泥の収録があるということでお手紙を書かせて頂きました。

そして、メンバーの一人ひとりに一言づつメッセージが綴られる。

最後に家城へ。

家城、カリカとしての14年間めちゃくちゃ楽しかったです。

そりゃもっと2人で売れたかったし

売れてたら辞めてなかったかもしれないけど、

今思うと、ウケたことも、スベったことも、嬉しいことも、悔しいことも、楽しいことも、悲しいことも

2人で過ごした全てのシーンが良い思い出です。

お笑いの世界に誘ってくれて僕にカリカという時間を経験させてくれて本当にありがとう。

これからも面白い人で居つづけて下さい。

感謝してます。

売れてなかろうが、泥と言われようがとにかく僕は、今日スタジオにいるメンバーが同期で幸せでした。

僕は夢を諦めてしまいましたが泥のみんなが、もっともっと活躍できることを心底願ってます。

泥の面白さを世界一知っている泥の97年デビュー組の1番のファンだと思ってますから。

これからも、面白いことを追求して下さい!

それでは、失礼致します。

元・泥の97年デビュー組 林より

これを涙をこらえて聞いていた家城は声をしぼり出した。

画像はこちらから

まぁ嬉しいっすね、純粋に。あのぅ.....。

ま、この世界を恨んでというよりは、恨んでっていうか、ヤなところじゃなく楽しかったと。

僕が誘って、誘ったのは僕なんで。ずっと14年間くらい、あの申し訳ない気持ち........、あったんで。なんかそう.......言ってもらえると嬉しいですね。僕も楽しかったし、、、はい。

出演者全員が目を赤くした中、エンディング。

突如「泥の新メンバー」として呼びこまれたシノラーの風貌でレイザーラモンRGが登場。「Romanticが止まらない」にのせて「泥」あるあるを歌い、完全に空気を変えたのだった。

♪ 泥の色は、めっちゃ茶色い。

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