衆議院選挙が終わった。公示の前の予想とは全く違って、自民党が圧勝し、立憲民主党が野党第一党になった。自民党が圧勝したのは、自民党に対する支持が高かったということではなく、野党が分裂したからである。
希望の党と民進党が合流した時には、希望の党に対する期待感が強かったが、小池代表の排除の論理や自民党と連立するような発言もあり、国民の皆さんからの支持率は大幅に低下した。一方、安倍総理に対する批判票の受け皿になったのは、立憲民主党であり、最後には野党第一党に躍進した。
問題は今後である。現在の民進党には参議院議員と、無所属で戦った衆議院議員しかいない。しかし、だからと言って、直ぐに希望の党や、立憲民主党と合流するということにもならないだろう。今は様子を見ることになるのだと思う。
議席を得ている私たち参議院議員や、今回の選挙で議席を得た人たちは良いのだが、希望の党に合流し、落選した前議員の人たちがたくさんいる。この人たちの処遇を考えるべきだと思うが、希望の党所属の議員であり、本当に気の毒だが、私たちは何もすることができない。
最後に、特別国会の後に臨時国会が開かれるものだと思っていた。ところが、特別国会を開いて、それでおしまいである。6月に通常国会が終了してから、来年の通常国会まで、国会が開会されないという異常事態に陥っている。
これは、安倍総理が森友学園や加計学園の問題を追及されたくないからである。このような問題から逃げ回っている人が総理で良いはずはない。選挙で退陣させることはできなかったが、国民無視の政治を続けている安倍総理を退陣に追い込めるように、加計学園問題の調査チームの会合を開き、追及していきたいと考えている。
参議院議員・医師 桜井 充
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- 2017年10月26日 21:02