- 2017年10月25日 15:15
歌舞伎町ホストクラブのラスベガス進出案
2/2■グローバル化するホストクラブ ラスベガス進出計画も
現在、ホストたちは外国人客とはスマートフォンに入れている翻訳アプリなどを使って日本語を英語に変換し、それを見せ合いながら会話をしているという。帰国子女のホストもわずかに在籍してはいるが、ほとんどのホストは英語が得意ではない。ホストクラブは会話を楽しむところなので、いちいち翻訳をしなくてはコミュニケーションが取れないのがお互いにもどかしいという。
実は、グループダンディでは、来年ラスベガスにホストクラブを出店する計画がある。聞けば、詳細はまだ非公表だが日本のホストクラブと同じく日本人ホストを在籍させるという。ターゲットは外国人女性で、日本のホストクラブよりもショーアップさせる予定だ。
海外進出を控え、昨年より、まずは幹部の英会話レッスンも始めている。
「彼らはだいぶ話せるようにはなりましたが、接客はあまりしていないので、今後は現場の若手ホストたちの英語力強化を検討しているところです。ホストクラブの料金やシステムが独特なので、説明を英語でするのはなかなか難しいのです」(岳野さん)。
▼アジア圏からのリピーターを狙う
もちろん、国内の既存店舗でも外国人客獲得作戦を展開していく。前出・岳野さんが今後期待しているのは、中国・韓国をはじめとしたアジア圏からのリピーターだ。欧米は遠いので再来店は難しいが、アジア圏なら、十分に飛行機で通える距離だという。それにアジア圏の女性のほうがホストクラブを自然に楽しめるそうだ。
欧米人男性は元々レディーファーストで男性に優しくされることが当然なので、ホストに尽くされてもそれほど感動はしない。男性が威張っている国の女性のほうが、ホストの優しさに感激するのだという。
■京都のホストクラブでも外国人客が来るようになった
ホストクラブの醍醐味は、本来、男女の機微の味わいであったはずだ。指名することで自分とホストの間には特別な関係性が生まれる。以前まではそれが恋愛感情に発展することも多かったが、近頃はそこまで深い仲を望んでいない女性客も多い。
仕事で忙しく彼氏もいない、そんな時に女子力を落とさないために利用するなど、合理的にホストクラブを使い、自分が行きたい時に訪れる人たちだ。まるで恋人であるかのような毎日のLINEのやり取りも、仕事が忙しいから不要というクールな客も少なくないという。
▼世界中の働く女性がホストクラブで遊ぶ時代
今までは、指名ホストの売り上げのためにと無理をして高額な支払いを抱える女性の姿が目立った。しかし最近は、お金は自分のために使うという女性客が出てきている。
仕事で成果が上がったからシャンパンを開けるというような、頑張った自分へのお祝いとしてプレミアムな時間を楽しみたがる人たちだ。バリバリ働く女性たちと会話を合わせるために、時事問題に関心を持つホストも増えている。今後、トップホストは銀座のホステスのような才色兼備タイプに変容していくのではないだろうか。
外国人女性客が見ているものは、まだまだホストクラブのほんの入り口部分のようだ。けれど、その魅力が彼女たちに知れ渡るのも時間の問題かもしれない。京都のホストクラブでも外国人客が来るようになったという話を聞いている。外国人女性が日本のホストクラブで遊ぶ楽しさを覚え、自分へのご褒美タイムのために再来日を目指す。そんな姿が見られる日は、そう遠くはないのかもしれない。
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内藤みか
作家・脚本家・イケメン評論家。脚本を担当したラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。『夢をかなえるtwitter』『男おいらん』『数学しかできない息子が早慶国立大学に合格した話。』など著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍を愛好し、電子での自著も多数。Twitter:@micanaitoh----------
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