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「3時間続けて眠れない」重度の障がいを持った子どもを介護する家族に休息の場を 障害者一時預かり施設うりずんが目指す”普通に暮らせる社会”

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偏見のない社会は子どものうちから

「ふれあいまつり」などの機会を通して、障がいを持った子どもたちが近所にいるのはわかった、家族の苦労も知った。ではその次に我々は「いっしょに」社会の一員として暮らしていくのに何が必要なのだろうか。

我妻さんはこう答えてくれた。

「1番の夢は子どもたちが小さい頃から、障がいを持っている子も、健常な子も一緒に学ぶ社会になることです。偏見をなくすといってもある程度大人になってからだとなかなか難しいものがあります。

子どもの頃から身の回りに障がいを持った友達がいれば、大人になってもそれが「普通」になる。普通になれば偏見が生まれなくなると思うんです。

今の社会は障がいを持っている人たちを施設で囲ってしまう側面がありますが、できるだけ外へ出ていき、社会の構成メンバーの一員として存在をわかってもらうことが大切です。

それこそ相模原で障がい者施設殺傷事件があり、あの事件の後に行政から防犯を強化しろといろいろな指導があったんです。でもそれは個人的には正しいと思っていません。

地域社会との交流が少なかったからこそ、あんな悲劇が起きたのではないでしょうか。

うりずんの理念は『障がいのある人もない人も、共に助け合える社会の実現』。

だからここには塀も柵もないんです。

子供の頃から健常者と障がい者が一緒にいるのが当たり前という社会だったら、相模原の事件はおこらなかったかもしれないですよね」。

そして最後に我妻さんはこう語る。

「ここで働いていると子供たちの笑顔に癒されるんです。健常なお子さんたちの笑顔も可愛いんだけれども、障がいをお持ちのお子さんが一緒にニコっなんて笑ってくれると、ものすごく可愛いんです。宝物をもらっちゃったみたいな気持ちになって、一日気分が良かったりする。

重度の障がいを持った子たちからエネルギーの素みたいなもの僕はもらっているし、彼らはそんな力を持っていると思うのです」。


日本財団 難病児支援「難病の子どもと家族を支えるプログラム」
小児医療の進歩はめざましく、小児がんや、染色体異常に伴う病気などにより、これまで長く生きることができなかった子どもたちが家族で過ごせる時間が増えています。
一方で、命を脅かす病気と共に暮らすことは、家族に厳しい緊張を強い、特に自宅でのケアの負担は非常に大きく、地域から孤立してしまいがちです。
日本財団は、全国に生活サポート拠点を立ち上げ、子どもたち一人ひとりにあわせた経験と成長の場を増やすための「難病の子どもと家族を支えるプログラム」を行っています。

・日本財団 難病児支援「難病の子どもと家族を支えるプログラム」
[ PR企画 / 日本財団 ]

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