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「私用メール問題」が浮上した娘婿「ジャレッド・クシュナー」の素顔 - 青木冨貴子

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感覚が麻痺

『ニューヨーク・オブザーバー』はジャレッドが発行人になってから紙媒体は廃止され、名称も『オブザーバー』と変えてウェブサイトになった。かつてリベラルで知られた雑誌も新しい発行人のもとですっかり変質し、とくにドナルド・トランプを大統領に推薦するようになった時には編集長が辞任、スタッフも続いて辞めていくほど不安定な状態となり、昨年末には売却を検討しているとも報じられた。

父・チャールズはホワイトハウスの大統領上級顧問の息子と毎日、電話で話しているという。かつて民主党支持者で大口献金者だった彼が、昨年の大統領選挙では共和党のトランプ候補を応援し、大口の献金をした。

『ワシントン・ポスト』は、ジャレッドに近い友人のこんな話を報じている。

「ジャレッドはジャーナリズムに興味があったから『オブザーバー』を買ったのではない。彼はニューヨークに影響力をもちたいと思ったのだ」

ジャレッドは父・チャールズの裁判が地元新聞『ザ・スター・レジャー』でセンセーショナルに騒がれたことに腹をたて、メディアが父を有罪にしたと思っている、というのである。

 大統領選の最中、ツイッターでトランプが100ドル札を背景にした「ダビデの星」の画像を使ってヒラリー・クリントンを攻撃したことがあった。『ニューヨーク・オブザーバー』の記者から、「あなたは何故こんなことを認めるのか」と問われると、ジャレッドは長文の反論を掲載した。

「私の考えでは、『レイシスト』とか『反ユダヤ主義者』といった非難があまりにも無頓着にやりとりされている。そのために言葉の意味がなくなってしまっている」と書き、ホロコースト生き残りの祖父母の話しを紹介した後で、こう記している。

「私の義理の父は信じられないほど愛情に満ちた寛容な人物だ。妻と付き合うようになってから、私の家族やユダヤ教を心から支持し、受け入れてくれている」

 クシュナーが何故、公務で私用メールを使ったのか。「EB-5ビザ・プログラム」の更新に署名する岳父のように、政権というより巨大な投資集団のなかで毎日過ごしている彼は、公私混同という感覚が麻痺してしまったのだろう。これが現在のクシュナーの素顔だと言ったら、本人はあの女形のような声で何と言うだろうか。

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