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県会決算委 神鋼石炭火力発電所 環境影響評価手続き再開は慎重に

今回、その神戸製鋼がアルミや銅の性能を改ざんしていたことが、明らかになりました。神戸製鋼が公表した資料によると、アルミ板などアルミ製品19300トン、銅製品2200トン、アルミ鋳鍛造品19,400個が改ざんされたデータを基に出荷された製品です。国産旅客機のMRJにも、製品が使われているとのこと。

 新聞報道では、データ改ざんは10年前から行われており、最終製品の安全性について問われると、「あるかないかと問われればあり得る」と回答しています。データ改ざんされた製品を使った車のリコールについても、「全くあり得ないと言えない」と副社長が答えています。

 国内4工場でデータ改ざんがあり、管理職10数人も把握している組織的な改ざんのようです。さらに今年8月に経営陣が不正を把握したにもかかわらず、発表が10月になったのも信じられない対応です。

 安全性の根幹をなす、品質管理が全く出来ておらず、社会的な企業として、体をなしていないと言わざるを得ません。

 神戸製鋼は、今回の問題だけではなく、2006年には神戸、加古川製鉄所で、排出基準を超える窒素酸化物等を含む煤煙を排出しながら、測定データを改ざんしていた事実が明らかになりました。2011年10月~13年8月には、神戸製鋼の子会社である(株)神鋼環境ソリューションが、県まちづくり技術センターに提出する日報で、兵庫西流域下水道汚泥広域処理場の溶融炉運転管理で、窒素酸化物、硫黄酸化物、煤塵などの排ガス濃度データを改ざんし、データが要求水準値(契約値)を上回っていたことを隠蔽していたことが明らかになりました。昨年は、グループ会社の神鋼鋼線工業の子会社で、バネなどに使う鋼線の強度試験の値について、JIS規格を満たしたように改ざんしたことが発覚しました。

 今回の件を含め、神戸製鋼グループのデータ改ざんは、いくら問題になっても改まらず、極めて悪質です。

 県当局は、神戸製鋼に対して、現在、神戸製鋼が建設し、あるいは部品を納入し、稼働している全国の火力発電所において、データ改ざんされた可能性のある神戸製鋼が作ったアルミ、銅製品が使われていないのか、神戸製鋼に確認することが必要です。

 また県当局は、環境影響評価審査会の延期を決めましたが、提出されたデータをチェックし問題が無ければ、審査会を再開する予定です。しかし、再発防止策が取られ、企業風土が変わるまで、審査会は再開すべきではありません。

 神戸製鋼は、この期に徹底的に膿を出し、企業体質の改善を図っていただきたいと思います。

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