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セブン好調とはいえ大きな課題は残ったまま

「流通の神様」とまで言われた鈴木前会長が退任されてからもセブンイレブンの快進撃が止まりません。ファミリーマートとローソンが営業減益となる一方で、セブン―イレブン・ジャパンは営業最高益を更新しつづけています。2017年8月中間決算で、売上高が前年同期比2・8%増の4348億円、営業利益は3・3%増の1307億円となりました。既存店売上高も61カ月連続プラスを続けています。

もちろんコンビニの王者セブン−イレブンであっても、かつてのように二桁成長を達成する成長力はないにしても、着実に結果を出してきています。「神様」がおられなくともセブン−イレブンは強いようです。オフィスの近くに、セブン-イレブン、ローソン、今や中味はファミマとなりあとは看板を変えるだけになったサンクスがありますが、弁当や惣菜などのチルド商品の充実感でどんどん差がついてきていることを感じます。

しかし、オリジナル商品やPB商品で競争力が高まり、また最高益を更新し続けているとはいえ、どんな企業にも死角があり、それをどう克服するのかが戦略の醍醐味になってきます。セブン−イレブンは築いてきた仕組みを改善しつづけ、また商品力を高めることで他社よりもいい結果を出し続けているのですが、しかしコンビニという業態そのものの成長力が低下しているという現実は否定のしようもありません。

つまり、成熟し始めた業態そのものをどう革新し、再び成長力を取り戻すのかという戦略的な課題は積み残したままです。そうでなければいくら今は好調なセブン−イレブンとはいえ、やがて壁につきあたる可能性が高いのではないでしょうか。

コンビニという業態の概念は、米国から輸入したものですが、それを日本式のコンビニ、店頭在庫を限りなく減らし、回転率で稼ぐというビジネスモデルに進化させました。それ以降、コンビニはATMなどのサービスを拡大し、また酒類やタバコなども取り込み、さらにお弁当などで外食市場も吸収し、店舗数も拡大させながら成長を続けてきたのですが、それも限界に来ているように感じます。つまり日本型のコンビニを完成させて以降は、新しい業態を創造したり、業態を進化させていないのです。

人口減少時代になると、消費は伸びません。当然、業態対業態、企業対企業の競争が激化してくるわけですが、今のところネット通販が既存流通から需要を奪う動きが急です。さて、好調なセブン−イレブン以外は、いまや衰退産業となったGMSや百貨店を抱えるセブン&アイ,また他の企業に、業態の創造的破壊ができるのでしょうか。あるいはニトリのように違う流れから台頭してきた企業がそれを実現するのでしょうか。

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