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検察の違法捜査

週刊誌に違法捜査、と掲載されていても、具体的にいつ、誰に対し、どのような捜査がなされたのかが分からないとコメントの返しようがない。
多分事実誤認があるんじゃないか、と書いて返事をしたつもりだが、それを「黙っているのは答えられないからだろう。弁護士の正義などは薄っぺらなものだ。」などと揶揄をする。
別に正義の使者を演じているつもりも、正義の弁護士を一手に引き受けたつもりもないが、こういう風に自分の名前を堂々と表に現して真正面から挑戦してくる人の存在も貴重だから、現時点で可能な限り私の考えを示しておく。

まず、参考人としての事情聴取は違法だったか。
石川議員の事務所や陸山会等の家宅捜索がなされており、これに関連しての任意の事情聴取ということであれば、法律上の問題はない。
問題は、だまし討ちで呼び出した、ということがあったかどうか。
認識の相違があろうが、検察庁に呼び出したのであれば、ちょっとだまし討ち、ということは当たらない。
ちょっとそこまで、といって自宅に押しかけ、検察庁にそのまま同行したというのなら、任意同行と言いながら事実上の強制に当たり得るから、事実を確認する必要がある。

午前中で済むはずの参考人聴取が午後の5時、6時までかかった、というのであれば、途中で事情聴取の続行を断れば良かっただけのことで、何故そんなに長時間事情聴取を受けなければならなかったのか、検察官からどんな事項を聞かれ、そのことにどういう答えをしたのかが分からないと、違法適法の判断が出来ない。

子どもの迎えの時間が何時なのか、迎えが行けない時には子どもはどうしていたのか、などの事情が分からないと、子どもを人質にして強制的に事情聴取を続けたのかどうか判断できない。

午後の9時、10時、時には11時と深夜まで任意の事情聴取と称して取調べを続けていたのであれば違法捜査の疑いが顕著だが、さて、そういう取調べがなされたのかどうか。
今回のような世間が注目している事件の捜査が、言われるような違法捜査だったとはちょっと信じられない。
検察官がそこまで無防備だったとは、考え難い。

上杉氏の記事を基にした週刊朝日の記事に対して検察庁が抗議あるいは訂正の申し出をした、ということが事実であるとすれば、週刊朝日の記事を鵜呑みにすることは間違いを犯す。
検察庁が正式に抗議ないし訂正の申し入れをするときは、事実を証明する資料を用意しているはずだ。
うかつに週刊朝日の肩を持つわけには行かなくなる。

少なくとも小沢氏は、検察は公正に捜査を遂げられたと思う、と述べている。
検察が不当な捜査をしている、との当初の思い込みを自ら訂正しているのだから、今回の検察庁の取調べの態様が違法だった、という批判は当たらないのではないか。

違った事実が明らかなら、具体的に質問いただければ、私なりの考えを申し上げる用意がある。

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