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政治資金規正法違反事件の捜査は長引く

こういう事実は、国民に早く明らかにした方がいい。

第一に、小沢氏の個人事務所から現金2000万円が押収されており、東京地検特捜部はこの金がいつごろどこから持ち込まれた金であるか、を調べている、という事実。
第二に、平成17年3月にも小沢氏は4億円の現金を石川議員に預けていた事実が判明しており、東京地検特捜部は、この4億円の原資が何なのかを調べている、という事実。
第三に、平成17年7月に小沢氏が沖縄県宜野座村で約5200平方メートルの土地を取得しているが、その取得資金がどこにあったのか不明だという事実。
第四に、平成16年に小沢氏の関連政治団体「改革フォーラム21」と陸山会等との間で15億円の金の出し入れがあったが、政治資金収支報告書にはその記載がなく、東京地検特捜部は「改革フォーラム」の元担当者や職員を任意で事情聴取しているという事実。

当事者に十分説明してもらわないと、納得の出来ないことばかりである。
政治団体の金を巡ってこれほど疑惑が深まる一方のケースは、聞いたことがない。
さすが大物。
豪腕政治家だからこその集金力だが、しかし、胡散臭い。
私設秘書の人件費や事務所の維持費に沢山経費がかかっているからだろうと思うものの、どうも個人的な資産を増やすためにあれこれ画策しているように見えるから困る。

政治家にクリーンさを求めるのは、八百屋さんに行って魚を求めるようなもの、などとは言ってられない。
私たちは金権政治や談合政治からは訣別することを宣言したはずだ。

「不正なお金は一円も貰っていない。」と断言するのは、ひょっとしたら自分が受け取っているのはすべて合法的な金だという弁明かも知れない。
職務権限がないから収賄にならない、というだけの話で、金を受け取った事実を全面的に否定しているのかは、よく分からない。

「不正な金」、「不正な金」、と「不正」を強調するときには、その「不正」に特別の意味を持たせていることがあるので、よく注意して聞く必要がある。
「今は、幹事長の職を続投してもらいたい」、と思う。
そう鳩山総理が記者会見で述べるときの、「今は」に特別の意味があるのと同様に、「不正な金は一円も受け取っていない」の「不正な金」には特別の意味があると考えた方が、間違いが少ない。

こんな状況では、石川議員の政治資金規正法違反事件の決着が付けられるはずがない。
2月4日の勾留期限満了までに一部の事件をとりあえず起訴して、その後平成17年の不実記載やその他の余罪の捜査が継続して行われることがほぼ見えてきた。

共犯関係も複雑なので、当分石川議員の保釈はないだろう。

こういう状況なら、今の段階で小沢氏の再聴取をしても余り意味はない、ということも十分理解できる。
限られた情報しか与えられないと、とかく私たちは重大な判断の誤りを犯す。

東京地検特捜部がこんなにも大きな疑惑の解明に真正面から取り組んでいるのだったら、是非最後まで徹底的に捜査を遂げて欲しい。
私たちは、とにかく、本当のことが知りたい。

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