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中国紙「沖縄は日本が不法占領」論文を全訳・徹底解読

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その後、明は滅び、清となる。したがって、清代の琉球国は、決して清国の直属の独立国という存在ではなかった。むしろ「日清両属」というべきである。

そして明治維新後には「琉球処分」が行なわれ、沖縄は完全に日本国として組み込まれていく。
  • 明治4年、琉球人の台湾遭難事件が発生。宮古の船が台湾に漂着したところ、現地人に殺害された。これに対して明治政府は出兵を計画する。清国側は「台湾は未開の蕃地で、中国の政令・教化のおよばない化外の遠地である」として対応せず。

  • 明治5年、琉球国王・尚泰を藩王となし、華族に列することになった。つまり、このとき「琉球藩」が設置された。

  • 明治7年、西郷従道陸軍中将率いる3600兵を台湾へ出兵。この和議において「台湾の生蕃が日本国属民を殺害したので、日本国政府はこの罪を咎めてかれらを征伐したが、これは人民を守るための正当な行動であった」という条文を交わす。つまり、沖縄人は日本人だと認めさせたことになるが、清国はこの時点で沖縄が日本領だとまでは認めていなかった。

  • 明治8年、琉球の王国制度を解体し、沖縄県を設置する意向を伝えるが反対意見も多かった。

  • 明治12年、沖縄県とする廃藩置県。琉球王国の滅亡。

唐氏論文に「手の施しようがなくなり、1879年3月日本は琉球に派兵して占領した」とあるのはこの廃藩置県のことだが、『琉球・沖縄史』によれば「1879年3月、政府の強硬な処分案を受けた松田は、軍隊と警官を率いて三たび来島し、首里城内で尚泰王代理の今帰仁王子に、琉球藩を廃し沖縄県を設置する廃藩置県を通達した。」とある。確かに「反対派の嘆願にはいっさい耳をかたむけず、処分を断行した」とはあるが、派兵による軍事占領と書くのは歴史の改竄といえよう。

その後、日清戦争勃発時には、親清派(頑固党)と親日派(開化党)の抗争が一時期激しくなるが、日本の戦勝により沖縄は日本の一県としての歴史を歩むようになった。

日本軍もひどかったがアメリカ軍もひどかった

1945年に日本は敗戦し、その「無条件降伏」「カイロ宣言」「ポツダム宣言」によって不法に占拠したすべての領土から退き、琉球も日本から離れて自主に回帰した。1971年に中米国交が樹立しようとしたとき、琉球の主権回復後に米軍基地がなくなることをアメリカは心配し、日本は琉球における米軍統治に代わって米軍のプレゼンスを確保することとした。当時アメリカはいまだ台湾と断交しておらず、再三にわたって中華民国政府に「(主権がアメリカには属さないため)日本に主権が移行されるのではなく、ただ行政管理権を日本に渡すだけだ」と説明していた。
『琉球・沖縄史』によれば「沖縄戦の体験は日本人と日本への不信感を顕在化させ、戦後はアメリカを後ろ盾とした沖縄独立論を唱えるものもでてきた。しかし、米占領軍の圧政は沖縄住民を失望させ、大勢は「平和憲法」をもった日本への復帰を望むようになった」とある。昭和27年、日本は沖縄と小笠原を切り離して独立した。「沖縄守備軍の降伏によって、ようやく"鉄の暴風"の恐怖から解放された沖縄住民であったが、ほっとしたのも束の間、そのあとにまっていたのは、昔ながらの"平和な島沖縄"ではなかった。米軍統治という屈辱的な異民族支配であった」。

この中で日本復帰が進められるが、「1969(昭和44)年11月に発表された日米共同宣言は「核抜き、本土並み、72年返還」の基本方針を確定していたものの、日本政府が決定した「復帰対策要綱」は基地の存続を前提にしており、その多くは沖縄住民の要求からはかけはなれたものであった」という状況であった。

沖縄の独立運動

米国の決定を覆す力はなかったが、琉球では数万人が中央広場に集まって号泣し、日本侵略者を追い払う誓いを立てた。それから30年以上、日本からの独立闘争は消えていない。2006年3月4日、琉球の全住民投票で75%が独立と中国との自主的な往来を回復することに投票した。残る25%は日本の血筋に属するため独立は求めないが、自治には賛成している。
沖縄の独立運動は細々と続いているのは確かである。返還前には2・4ゼネスト、コザ反米騒動、5・19ゼネスト、11・10ゼネストなども起こった。しかし、それは(残念ながら)主流とはなりえていない。

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