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ドロップシッピングはなぜネットで定着しなかったのか

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ドロップシッピングという仕組みはわかりにくいのも確かだ。6月21日、NHKの朝のワイドショー型番組「あさイチ」でネットの悪質商法の話をやっているのをたまたま見たのだが、アフィリエイトやドロップシッピング自体があやしいかのような報道をするわ、ドロップシッピングの説明も間違ってるわで最低の内容だった。出演していた「ネットの悪質商法に詳しい弁護士」もその間違いを修正しない。

この番組では、ドロップシッピング業者(DSP)は「ネットショップのホームページを作ってあげたりする」業者だと説明されていた。それはまったく違う。ショップページやショッピングカートを提供する場合もあるが、ショッピングカートは自分で用意しろ(用意しなければ契約しない)というDSPもある。基本的にDSPは「メーカー・問屋」と「ショップ」を仲介する立場である。番組ではその仕組みをまったく理解していないようだった。

逆にいえば、NHKもわからないような仕組みがドロップシッピングであるといえる。そこにつけ込んだ悪質業者が出てきて、それによってあたかも「ドロップシッピングという言葉は詐欺」のような誤解を受けるようになった。マルチや「転売権の転売」、あるいは大半の情報商材のような「ほぼ詐欺」と違って、ドロップシッピングそのものは極めて健全な商売方法である。ドロップシッピングという言葉を使って詐欺を行なっている悪い連中がいるだけの話である。

ドロップシッピング業界に望むこと



ドロップシッピングが健全に発展するためには、まずは仕組みをわかりやすく伝える努力が必要だろう。ドロップシッピングとは「産地・メーカー直送のショップを開くこと」くらいにかみ砕いて理解してもらう必要がある。場合によっては「在庫なしショップ」くらいの言葉の方がよいかもしれない。

一方で、ドロップシッピングの仕組みは、ネットでショップを開きたい人にとっては切実に必要とされている。わたしがアドバイスしている某ショップでは、注文すれば直送をやってくれる問屋を見つけたために、ドロップシッピング形態でのネットショップ開業が可能となった。DSPを経由していないので、商品も独自性が高いし、競合も少ない。先に例示した「楽raku」も、「ネットに支店を出させてください」という勢いでメーカーと交渉して開店したものだ。

今、求められているのは「ドロップシッピング形式ネットショップで商品を販売してほしいメーカー・問屋」と、「ドロップシッピング形式ネットショップを開店したいネット店主」のマッチングを行なう仕組みではないだろうか。つまり、今のDSPが「多メーカー vs 多ショップ」のマッチングを行なっているのに対して、「1メーカー vs 1ショップ」の独占契約を可能にしてくれる仕組みだ。仮にメーカーがネットに自店舗を持っていたとしても、他に1ショップが売ることに専念してくれるなら、決してマイナスにはならない。メーカーショップが楽天で、ドロップシッピングショップがYahoo!やカラメルに出店していても、決してそれは競合とはならない。同じ商品を同じ価格で扱っていても、宣伝方法や問い合わせへのサービスなどによって違いは作れるし、場合によっては出店先によって売れ筋商品が違ってくるということも実際に起こりえる。

もちろん、ドロップシッピングの仕組みを使ってネット開業するのに、直送販売法を認めてくれるメーカーを探し、ねばり強く交渉するくらいの熱意は必要だ、という考え方もできるかもしれない。

いずれにしても、ドロップシッピングの仕組みはわかりやすく説明すべきだし、一方で「素人が簡単にやれるものでもない」、それなりに覚悟のいるものだ、というアピールをすることで、悪質業者を排除できるのではないかと思う。「誰でも簡単」(ただし、基本的に儲からない)なら、すでにアフィリエイトが存在している。

DSPが今ひとつ広がりを見せられなかったのは、本来はショップ開店希望者向けのサービスなのに、アフィリエイター向けのサービスとして展開したことに問題があるのではないか。すでにショップを持っている場合、もしもやリアルを利用するのは逆に面倒だったりもする。

ドロップシッピングというのは、ネットショップ店主にとっては「在庫リスクがない」ゆえに開業資金も抑えられる点で、非常に理想的な仕組みである。それだけに、詐欺師たちのせいで悪印象が植え付けられるのは何としても避けてほしいと思うのである。

おまけ



ドロップシッピングを活用して実際に儲けている人によるイチオシおすすめ本は『月に100万稼げるドロップシッピング』である。タイトルはちょっとアレかもしれないが、内容的には真っ当かつ正攻法のビジネスとして書かれており、決して間違いのないショップ運営に役立つと確信する。

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