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衆議院が解散しました。

なんとも、不思議な感覚でこの解散ニュースを見ています。今回の衆議院解散は、私にとって、生まれて初めて、自分自身もしくは身内が出馬しない衆議院議員選挙となります。その意味では、少し寂しい気持ちも正直ありますが、客観的に日本の政治を見る上では、ある意味でとても貴重な機会なのかもしれません。

私が挑戦する来春の西宮市長選挙は、西宮市選挙管理委員会が来年4月22日に行うことを決定したところです。この衆院選投開票日である10月22日からちょうど6か月となります。この衆院選を通じて、西宮市政に関連する課題も議論される機会があるかもしれません。そうした意味も含めて、私なりに実りある一か月にしたいと思います。

今回の衆議院選挙に関して、一番気がかりなのが、さらに政治離れが進むような事態です。メディアに期待したいことは、ワイドショー化するのではなく、前回の総選挙で各党が掲げた公約、特に勝利した政権政党が掲げた公約がどれだけ実現できたか等、意味ある報道に労力を費やしてもらいたいものです。政治を消費の対象とみなして、どうでもいいスキャンダル候補の情報を流すのではなく、意義ある報道が大半を占めてもらいたいものです。

私が取り組んだネット選挙の解禁も、今回の総選挙で4回目の国政選挙となります。未だ、第三者(候補者でも政党でもない一般の人々)のメールが解禁されていない等、積み残しの課題もありますが、この点含め、ネットを通じた有意義な選挙活動がどう進んでいるかも、注目したいところです。

それと、ちょうどこの選挙報道を見ながら、とてもよい読み物を見つけました。NHKテキスト100分de名著シリーズの9月号、ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』について、金沢大学の仲正昌樹教授が、とても分かりやすく解説しています。選挙に関してバラエティーを見る時間があれば、そのスイッチをサクッと切って、是非、この一冊を読んでみましょう。

私が気になっているのが、政治がワイドショー化し、その風潮に迎合するようにわかりやすさだけを求めた政治が横行するとともに、不寛容でドギツイメッセージが飛び交う様子は、とても心地のよくないものです。今の日本が、全体主義に突き進むとまでは考えていませんが、アーレントが指摘した全体主義に向かう兆候、たとえば「わかりやすさを求める大衆心理」であるとか、自分は「善」で相手は「悪」と捉える「二項対立」などは、今の日本に見られる傾向でしょう。仲正教授は、このテキストでこう書いています。「閉塞的な状況を妙案があるように思われたとき、少なくともそれが唯一の正解ではないこと、まったく異なる案や物語も成立し得るということを認めることができれば、全体主義化の図式に完全に取り込まれることはないでしょう。」

選挙は、本来は政策を主軸に投票先を決めるものですが、これだけ混沌として政策そのものの是非がつけがたい場合は、人間として少しでも信頼できそうな人を選ぶ、そうしたチョイスがあっていいと思います。いかなる状況においても「複数性」に耐えらえる人、「分かりやすさ」の罠にはまらない人材、つまり寛容さを持ち合わせた人を選ぶ。どうでしょうか?!

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