- 2017年09月29日 14:23
首相の解散権縛るべき 民進党大島敦幹事長
1/2細川珠生氏(左)と大島敦幹事長(右) (c)Japan In-depth編集部
細川珠生(政治ジャーナリスト)
【まとめ】
・総選挙、共産党と「共闘」はしない。与党と一対一の構図に持ち込む「すみわけ」で行く。
・「希望の党」と合流すれば自公に議席減とショックを与えることができる。
・7条解散は違憲。憲法改正で首相の解散権を縛る。
先週のこと(26日)だが、民進党の大島敦幹事長に総選挙の戦い方を聞きに行った。この時、誰がこの急展開を想像しただろうか。小池旋風止まず。民進党は結局「希望の党」に事実上合流することになった。
細川:今日は民進党の大島幹事長に選挙のことを中心にお伺いしたい。新しい体制に民進党がなって3週間で総選挙に突入と言う状況です。前原代表からはどういったことを中心にやってくれ、と言われていますか。
大島:当面は選挙、今度の木曜日ですか?解散になりますから、10月22日までの選挙をしっかりやりぬくと言うことが第一の仕事と考えています。
細川:残念ながら離党者が続出しています。候補者擁立という点については幹事長の役割も重要だと感じていますが、この離党者のところに対立候補を立てていくと前原代表は言っています。離党者のところに全部立てていくということになりますか。
大島:公党としては各選挙区に候補者を擁立していくのは1つの使命だと考えております。しかし前原代表が、一対一の構図を作るように模索したいといっています。野党の数が多いとどうしても相手方を利することになります。駅でレポートを配ったりしていると地元の声で一本化してくれと言う声が多い。できるだけ野党を一本化して、一対一の関係に持ち込んだら、強くなると考えています。
細川:野党共闘ということですか?
大島:「共闘」と言うのは、政策合意があったりお互いに推薦しあったり、政権取るぞというのが共闘です。今模索しているのは一対一の構図に持ち込むということで、政治の用語だと「すみ分け」。それぞれの政党がちゃんとした理念、政策ビジョンを掲げていますから、お互いの自主的な判断でそういう状況を作れたらいいということです。
細川:選挙区ごとに考えると言うことですか?
大島:どうやっていったら1対1の構図にしていくかっていうのも地域によって考えが違いますから、意見をしっかり聞き、党本部としての判断が加わるようになります。
細川:実際に今九州の熊本の方では共産党と候補者調整が行われた、との報道があるのですが、それも地域の事情に即して地元で判断をしたということですか?
大島:候補者を誰にするか全部党本部で決めますから、地域で決めたからそれがそのまま行くわけではなく、地域で相談したことを党本部に挙げてもらい、党本部で判断することになります。
細川:これまでに民進党は、前原体制になる前、国民からなかなか信用を得られなかった大きな理由に、共産党との共闘があったと思います。これを解消するということで前原体制が始まった。それに期待した党内外の人がいる。例えば、野党の候補者として共産党だけが立った場合、民進党の候補者は勝てないけれども共産党の候補者を応援するとか推薦するとかはないと。
大島:そういうことはしません。お互いに応援し合うというのはもっと深い関係ですから。
大島:そういう関係ではなくて前原さん言っている通り政権選択の選挙です。そこには党が抱える理念とか基本政策とかしっかりとした合意形成がないとそれはできないことです。市民団体の方、国民のみなさんからできるだけ一対一の関係の構造を作ってくれと言うのが私たちのところにも来ていますので、それを真摯に受け止めたい。
細川:それ(共産党との共闘)はもうしないという事ですね。
大島:そういう関係ではないです。
細川:安倍自民党反体の意見を入れたい時に、民進党もいない、他の社民や他の野党もいない、となったら、有権者は共産党に入れなくてはいけなくなりますよね、
大島:基本的には各選挙区に候補者を立てなければいけないけれども、手を挙げる人がいたりいなかったりするので、そういうこともあり得るのかもしれない。ただ私たちとしては、ほとんどの選挙区に候補者を出しているので、そこはそのまま頑張ってほしいというのが私の気持ちです。これまで総支部長のみなさんは、前の選挙から3年弱、一生懸命頑張ってきているので。そして今でも離党することなく頑張っているので、その気持ちはしっかりと受け止めたいと思っている。
細川:そうすると1対1と言う関係の中で中には、当然小池さんの勢力、希望の党も含めて、1対1を作っていく?
大島:これは、昨日今日の話だから、小池さんすべてリセットして自分が党首として始める、政策に同意がなければ、と発言していた。党として今注目をしているところです。
細川:小池さんも前原代表とは日本新党時代からの友人でもあり、具体的にこれから話をしていくことが大いにあり得るということですか。
大島:私もわからない。前原さんと小池さんの関係、枝野さん、玄葉さんも自民党の茂木さんも日本新党で、多くの政治人材を輩出した。細川護煕さんの大きな飛躍だった。その時の人間関係が今でも生きているとすればそういうこともあるかもしれない。昨日の今日の話なのでそれについて述べる事はまだできない。
細川:でも自然かなとは思いますが。要は「希望の党」の勢力だけでは自公の過半数を割る所まで行かないと思いますので、(希望の党と合流すれば自公政権の)議席減とショックを与えることができると思います。民進党丸ごとはやらないと小池さんは言うので、よくわからないですが、話し合える部分があってもいいのかなと思います。やはり今回の選挙の争点となるのが消費税の使い道の変更と憲法改正、もう一つの北朝鮮の対応ということで、国民の真意を得たいということですが、民進党としてはこういうことを争点として掲げられた場合に、それに対する政策を出さなくてはならないと思います。例えば憲法改正はどういう形で政策を出していきますか。
大島:今回の総選挙が本当に必要だったのかなと言う気持ちはある。2014年の12月の選挙、消費税を先延ばしにするという選挙をして政権とったわけです。ですから再来年の12月は2%確実に上げなくてはいけない。今度は中身を変えるということで選挙する、まだ1年以上あるわけですから。(議席も)3分の2持ってる。自信を持ってご自身の政治を行う。行った上で、総選挙をするというのが常道だと思う。ただ私は解散について恐れているわけじゃない。私としてはこれまで6月からこの閉会中も、様々な政策課題について準備をし、臨時国会に備え政府と議会が会話することによって政策の争点を明らかにして解散、と言う方が丁寧な民主主義だと思います。
細川:今の時期の解散の正当性について選挙戦において批判していくと?
大島:そうですね。国民のみなさんがなんで今なのかと怒っている。8月の3日に総理記者会見をして、丁寧に謙虚に国民の期待に応える、しっかりと説明責任に話すと言っていて加計・森友の問題とか、何の説明責任も果たさないで解散ということになる。みんな、弱い政治だと思っている。今回の解散も弱い解散だ。強い政権だったらしっかり議論をし、政府の正当性、与党の正当性をしっかり国民のみなさんに予算委員会を通じてわかってもらってそれで解散するでしょう。今の政治は草食化している。
細川:逃げの解散と言われていますからね。
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