- 2017年09月28日 18:01
小池毒饅頭に党をタダ売りした前原誠司
見殺しにされたリベラル系議員
民進党の前原代表は28日に開かれた同党の両院議員総会で以下の三点を提案し、満場一致で了承された。
1.今回の総選挙における民進党の公認内定は取り消す
2.民進党の立候補予定者は「希望の党」に公認を申請することとし、「希望の党」との交渉及び当分の間の党務については代表に一任する
3.民進党は今回の総選挙に候補者を擁立せず、「希望の党」を全力で支援する。
しかしながら、民進党の候補者が希望の党に公認のお願いをする以上、圧倒的に希望の党の立場が強く、さらに希望の党は、希望の党に公認申請をした民進党の候補者全ての公認を認めるのでなく、憲法・安全保障での姿勢で一致する者のみを認める意向を示している。
つまり、リベラル系の候補者は却下される可能性が高く、さらにその判断自体も公示直前まで先延ばしされ、彼らが路頭に迷うことが予想される。前原氏は党の代表であるにもかかわらず、自分と意見が合わないリベラル系の議員を見殺しにして、全く組織力がない新党に党をタダ売りしたのである。
脱原発はウソ、小池百合子は権力を得ることしか考えていない
今回の決定に先立ち、9月26日に前原氏、小池知事、さらに連合の神津会長が会談し、神津氏が民進党の希望の党への合流を支持する意向を示したと報道されている。かねてより神津氏は民進党内での脱原発推進の動きに反発していたことから、脱原発を掲げる希望の党を支援するというのは本来おかしな話である。もとより、これまで脱原発を口にしていなかった小池氏が急に脱原発と言い出したのは、選挙目当ての口約束だと考えるのが自然だ。つまり小池氏は、脱原発は本気でやらないということと連合からの支援を取引したのであろう。
小池氏のこれまでの言動を見ていると彼女には明確な政策ビジョンやポリシーがあると思われないし、私には自己顕示欲・権力欲こそが彼女の原動力になっているように見えてならない。都知事を目指したのも、安倍政権が続く間は自民党内で存在感を発揮するのは難しいと判断したからだろう。小池知事が10月5日に都知事を辞職し、衆議院選挙に立候補、都知事選が22日にダブル選挙として行われるのではないかとの憶測が広がっているが、彼女がわずか一年余りで都政を投げ出したとしても不思議ではない。自分の後任に話題性がある人物を指名し、ダブル選挙に持ち込めば都知事選でも勝てるかもしれないと思っているのだろう。
劣化再生産され続ける選挙互助会政党
希望の党については、政策案や綱領案を見ると原発ゼロ実現に向けた工程表の作成以外は特徴や具体性に欠けるものばかりである。また、結成メンバーを見ると政治志向がバラバラで、選挙目当ての互助会組織との批判は的を射ている。いくら民進党のリベラル系候補者を排除したところでそれは変わらない。脱原発が本物でないとすると、自民党よりもまとまりがない劣化保守政党がもう一つできるだけである。
仮に衆議院で希望の党と連携が模索されている日本維新の会が合わせて衆議院の過半数をとり小池政権が誕生しても、参議院では圧倒的に過半数に足りず不安定な政権運営を余儀なくされる。すぐに党内対立が発生し、細川政権や新進党の二の舞になることは十分予想される。小池氏は毒饅頭としか言いようがない。
何のための政権交代か?
それにもかかわらず、とにかく国会議員でいたい(なりたい)人たちが希望の党に群がるのだろうが、国民にとっては選挙互助会政党が劣化再生産され続けることは望ましくない。何のために政権交代が必要なのかをもう一度考えてみる必要がある。政権交代しても政権が最初からレームダック状態であり、与党がすぐに分裂するならば意味はない。
小池百合子という、混乱しか引き起こさない権力の亡者のゲームに付き合わされるのはまっぴらである。今回の選挙、与党支持者は与党候補に票を入れればよいが、脱原発推進・安保法制反対の野党支持者は、独饅頭を食わされた元民進党の希望の党公認候補ではなく、言動が首尾一貫していた日本共産党の候補に一票を投じるべきだろう。



