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「われわれの最終目標は米国と…」金正恩氏が遂に「ホンネ」を吐露か

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「われわれの最終目標は米国と実際の力のバランスを取って米国執権者の口からむやみにわが国家に対する軍事的選択だの、何のというたわごとが出ないようにすることだ」(16日付労働新聞より)

金正恩氏自らが「最終目標」として「米国と力のバランスを取る」と明言したのだ。

金正恩氏は7月4日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型の発射実験を現地指導した際、「米帝との長きにわたる対決がとうとう最後の界線に入った」と述べていた。北朝鮮メディアは連日のように「奇襲発射でアメリカ帝国を火の海に作れるということをはっきりと示した」「取るに足りない日本列島の4島をチュチェの核爆弾で海の中に押し込むべきだ」など、過激な言葉で威嚇している。

これに比べると、前述した「バランス」発言には金正恩氏の合理的な本音が透けて見える。

金正恩氏が米国との対決姿勢を貫くのは、独裁体制を維持するためだ。少しでも弱気を見せれば、国内外から「やっぱり金正恩は戦争をするつもりはないし、出来ない」と見られかねないから、過激な言葉を多用している。とはいえ、対決姿勢を永遠に貫くわけにもいかない。また、威嚇が過ぎると米韓の圧力が強まり、結果的に金正恩氏の負担となって返ってくる。

例えば、金正恩氏は警備上の理由から一般のトイレを使えないが、米韓の圧力が強まれば、今以上に不自由な生活を強いられることになるだろう。

(参考記事:金正恩氏が一般人と同じトイレを使えない訳

もしかすると、「米国との力のバランスを取る」という発言は、「米国を攻撃するつもりはない。対等になりたいだけなんだ。だから、そろそろ威嚇合戦を止めようではないか」という意味の、トランプ氏に対するアピールである可能性もある。

ただ、トランプ氏の「ロケットマン」発言に北朝鮮が過剰反応すれば、当面の雲行きが変わるかもしれない。北朝鮮がトランプ氏の言葉に猛反発すれば、トランプ氏の非難もエスカレートするだろう。たかが舌戦だが、互いの思惑の読み違えが重なると、さらなる対立激化につながるかもしれない。

※デイリーNKジャパンからの転載

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