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「コンクリートから人へ」は誤解を招く不適切な表現

ご意見、ご批判は、こうあって欲しいと言う丁重なメールを頂きました。宮崎県で生コン業を営んでおられる佐藤様からです。

鳩山総理が所信表明で「コンクリートから人へ」という言葉を使ったことが、それは理不尽であり、フェアではないと憤りを感じていらっしゃって、それをブログに書いていらっしゃいます。
しかも、どんどん言葉が一人歩きし、一昨日のエントリー「官僚の人たちのプレゼンテーション力」でも使ってしまいましたが、きっと耐えられないお気持ちになられたのでしょう。

ぜひ生コン業に携わる立場の意見を聞いて欲しい、それについてブログで書いているので読んで欲しいというメールでした。さっそく読ませていただきました。確かに、無批判に使ってしまったことは配慮に欠け、不適切でした。

生コン業界の方からすれば、社会に貢献しているという自負をもって仕事をしている、住宅も、ビルも、工場や店舗、また病院もコンクリートは欠かせない、それに公共工事でコンクリートが占める費用は大きいとはいえず、なぜ公共事業の象徴としてコンクリ−トなのか、なぜコンクリートだけがスケープゴートのように悪者扱いされ、また標的にならなければならないのかと憤りを感じるということですが、もっともです。
日本全体で今年一年間に生コン工場から出荷する生コンの数量の予定は9000万立米〈立法メートル〉、金額に直すと約9000億円です。日本全体でこれぐらいしかないのですよ!ゼネコン最大手の鹿島は売上げ1兆円以上の会社です。生コン工場は全国に約3900工場ありますが、その全体の売上げは、ゼネコン鹿島1社の売上げに達しないのです。
それに、皆さんの住んでいる家にしろアパートにしろ、その家の基礎の部分は全て生コンのはずです。このお陰で家は何十年ももつのです。
また、今の世の中の雰囲気として、なかなかそんな声が届かないというもどかしさをきっとお感じだと思いますので、その点について書いておられるブログのエントリーをご紹介させていただきます。
訂正しろ

それはそうと、佐藤社長の会社のホームページの「パワフル&ハートフル 栄高産業社員リレーブログ」は、社員の人たちの肉声が聞こえ、働く人の暖かさを感じるいいアプローチのブログだと感じました。

建設分野も手がけられており、50名近い社員数や、所有クレーンなどの豊富さからいえば、おそらくその業界ではスモールとはいえない規模でしょうが、昨日のエントリー「スモールでもビューティフルなビジネス」の内容と重なるものを感じます。会社の独自性、個性、一貫した姿勢が伝わってきます。

よくコンクリートは、「冷たい」とか「固い」という比喩としても使われますが、なかなかどうして、そんなイメージとは全く違う、温かさや優しさ、また人を大切にしているという会社の理念や文化が背景に感じられるホーム−ジでした。

「有限会社 栄高産業」ホームページ
「パワフル&ハートフル 栄高産業社員リレーブログ」

厳しい時代ですが、ますますのご発展をお祈り申し上げます。

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