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民進党前原誠司代表の常識が問われる 安倍内閣による大義なき解散に対しては野党が協力して立ち向かうときだ

 安倍氏が党利党略というよりは、私利私欲のための解散総選挙というものが現実のものとなりました。

 臨時国会の冒頭解散ですが、野党からの臨時国会召集要求を無視し続け、挙げ句の果てが臨時国会での冒頭解散ですから、これほどの暴挙はありません。

 安倍応援団からは、解散総選挙は野党が求めていたものだとヤジが飛んでいますが、このようなものは言い掛かりのレベルで、民主主義の「み」の字も知らないんだなと思うわけです。もともと安倍応援団に民主主義など似合わないのですが、野党が求めていたのは臨時国会であり、その場で安倍政権の不正疑惑を追及し、そして追い詰める、そして解散なら受けて立つということであって、明日にでも解散してね、なんて誰が言っているのですか。これくらい、常識の範ちゅうだと思うのですけれど。

 だからこそ、今回の安倍氏の臨時国会冒頭解散については、各方面から疑惑隠しだと大きな批判が起きているわけです。

 もっともこの方のように疑惑は既に晴れているから疑惑隠しなんて当たらないなんて言っているのもいますが、安倍応援団もそうですが、はっきりと常識外れですね。こんなことを言われたら安倍氏その人が苦笑いすることでしょう。
衆議院解散」(外から見る日本、見られる日本人)
 さて、このような中で野党第1党である民進党の存在意義が問われています。

 まさに、やすやすと解散総選挙を安倍氏が決断できたのも、前原民進党が泥舟状態だからです。
安倍内閣による臨時国会冒頭解散の暴挙 疑惑隠しと臨時国会召集要求の無視による違憲の解散だ これを許した前原民進党の責任は重い
 枝野幸男氏との代表選では共産党との選挙協力の見直しをたかだかと打ち上げましたが、すぐにトーンダウンというお粗末さです。現在、200にも及ぶ共産党との競合区を抱えたまま、選挙戦に突入すれば悲惨な状況が目に見えています。

 10月に予定されていて、代表選のときですら、既に念頭の置くべきであった3つの補選ですら今日まで戦略が定まらないままで来ていたところが、安倍氏につけ込まれたわけです。

 民進党として来たるべき解散総選挙に対して、どう臨むのかが前原氏に問われているわけです。
 共産党のと選挙協力については、このように述べています。
衆議院解散へ…決断はいつ?大義は?」(日テレ2017年9月18日)
「民進党・前原代表「冒頭解散を仮にするのであれば、まさに森友・加計問題から逃れた、答弁をする責務から逃れたという、疑惑隠し、敵前逃亡の解散と言われても仕方がない」

 前原代表はまた、共産党との連携について慎重姿勢を示す一方で、「野党でバラバラよりも1人の候補者の方がよい」と今後の調整に含みを残した。」

 歯切れが悪いのにも困ったものですが、前原氏も競合区を放置したまま選挙戦に突入すること自体、まずいという認識はあるのでしょうが、民進党内には、共産党との選挙協力を良しとしない議員たちが少なくないようであり、それが前原氏が代表になった1つの要因でもあったわけです。

 前原氏が明確に共産党との協力について持ち出せば、またさらに議員が「離党」と言うことにならざるを得ない状況を抱えていることから、このような歯切れの悪い答えにしかならざるを得ないのでしょう。
 そうであれば民進党として一枚岩になることはないのですから、民進党全体として一致することまで要求しても意味はなく、そこはもはや代表の前原氏でも如何ともし難いところでしょう。

 共産党との選挙協力に反対する民進党議員の選挙区では、従来通り、競合したままで選挙を迎えれば足りることです。

 ところで、小池新党がまだ形にならないのに、そこに期待して民進党を離党した議員たちや離党を表明したりしている議員たちはどうするのでしょう。やっぱり共産票が欲しいのかな? それはあまりに身勝手でしょうね。

 どうしても嫌だという議員(候補者)でない選挙区のところでは前原代表がしっかりと音頭をとってそれこそ枝野幸男氏らも含めた挙党態勢(と言いながら一部は別という矛盾はありますが)で共産党、自由党、社民党との協議に臨むべきでしょう。

 特に前原氏が持論としていた消費税率の引き上げについては、次の任期までは反対であり凍結すべきものであると明確に述べるべきでしょう。民進党としての支持も失います。菅内閣、野田内閣で実証済みです。

安倍政権の暴走を止められなければ野党第1党としての責任は果たせない


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 他方の共産党の側も相互推薦でなければダメだとか、特定の選挙区では民進党に候補を降ろせとか、いろいろ注文をつけているようですが、共産党も譲るべきところは譲るのがこの短期決戦では必要なことです。得票数で共産党候補の方が民進党候補をよりも上回っているところであれば合理的な選択と言え、民進党側も譲歩すべきところとはいえますが、あくまでも野党第1党は民進党なわけですから、共産党が譲歩すべきところは譲歩しなければならないのは当然です。

 今回の野党間の選挙協力については、もう1つの大義ができました。「私利私欲のための安倍内閣による疑惑隠しの解散は許さない」です。

 民進党も共産党も安倍政権の暴挙を許すなということで協力してもらいたいもので、双方が党利党略で争うような醜態だけは見せないでもらいたいと願っています。
 この点については改めて論じたいと思います。

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