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内定率と基礎学力を同時に向上させる方法

国が学生と企業のマッチングサイトを立ち上げるらしい。民間企業にやらせればいいじゃないかという意見もあるとは思うが、国の看板の下、低コストで利用できる全国一律の仕組みを作ることには大きな意義があると思う(実態としてはリクルートに丸投げと思われるが)。

少しフォローしておくと、いわゆる「採用におけるミスマッチ」というものの最大の原因は、大手と中小の“格差”にある。たとえば就職媒体に広告出すにしても、安いモノで数十万円、高ければ百万以上の広告料が発生する。100人以上採用する大手ならペイするが、一人や二人しか採らない中小ならどう考えても割に合わない。「自社でサイト作ればいい」という人もいるが、ネームバリューの無い企業の求人なんて誰も見にこない。(そういう意味では、twitterで母集団形成から採用までやってしまうベンチャーは凄いと思う)学生の側にしても、みんながみんな「絶対に大手限定」なんて考えているわけではなくて、草の根をかき分けて探すよりも、どーんと高く伸びている木に群がる方が楽だからそうしているにすぎない。

こうして、「この〜木何の木気になる木〜」なんてゴールデンでCM流してる巨艦企業にはますます人が集まり、隠れてはいても優良な中小には誰も人が来ないなんてことになる。実際には後者の方が高待遇なんてことは結構あるのだけど。

「求人出しても誰もこないじゃないか。若いもんはなっとらん」というのは、たいていこういった中小企業のおっちゃん達だ。まあ自分で探し出して応募する力が無いという点はおっしゃる通りだが、そもそも草の根に求人が埋もれているという事実すら知らないのではないか。

そこで、公共マッチングサイトの登場だ。国の看板で大々的にやり、全国の大学に積極的に利用させればそれなりに強力な“出会い系サイト”になると思われる。ついでにいうと、ハロワレベルの求人情報照会だけではなく、一次選考機能までやらせればいい。たとえば筆記試験+SPIくらいまでを受けて登録し、「あなたの希望職種で合格可能性90%以上の企業は、北海道3社、広島2社〜」なんて具合にマッチングできるようにすれば、より効率的な市場になる。センター試験の就職版というわけだ。

実際、自分の高校時代を振り返ると、二年生の時に全国共通模試を受けて、その結果をもとに「自分が進学できる大学」をみんなで探していたものだ。「うーん、医学部なら広島、長崎、頑張って東北か」的なノリである。全国共通テストという土台を通じて、全国大学マップとその中での自分の位置づけが把握できたからこそそういった選択が可能だったわけだ。大学入試というのは、日本でもっとも効率的な市場だと思う。

余談だが、試験内容をある程度大学の専攻内容とリンクさせれば、一種の卒業検定試験的なものとなり学生の基礎学力向上にも貢献するだろう。

これからは「大手で日本型雇用で定年までまったり」なんて出来るのはごく一部の日本人だけだろうからこういった仕組みを上手く使ってキャリアをデザインしていく努力はとても重要だろう。

もちろん、この公共の労働市場の需要をさらに高めるには、“正規雇用”という商品の再販制度廃止が有効なのは言うまでもない。

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