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- 2010年01月24日 11:55
親子就活
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毎年そうだけど、今年も就活本シーズンである。いろいろ出ているが、“親子”というユニークな観点でまとめたのが本書だ。
親世代にも実感できるようにバブル期と比較しつつ、現在の就職活動をまとめていく。就職活動というのは普通は一回しか経験しないものだから、何年経っても自分の時の固定観念でロックされがちだ。結果、現在の就活とずれてしまうリスクがある。予断だが、僕が見た最大のずれは、東大の就職イベントで就活に悩む後輩に対して「東大生ならどんと構えていればいい」と自信満々で語っていた痛いOBだ。もうそんな時代じゃないですから。
そこまでいかなくとも、50歳以上であれば、情報はアップデートする必要があるだろう。その点、本書は理想的な入門書である。
僕が特に気に入っているのは、本書が企業内の変化にも言及している点。成長時代の終焉、非正規雇用を活用した業務の切り分け、中途採用などの(一定の)流動化によって新卒一括採用は終焉しつつある。確かに景気変動の影響は依然として新卒採用に大きな影響を持つが、ただ好況を待っているだけではキャリアパスは開かれない時代だ。
後半、親と子の関係について章が割かれる。既に大学に親がついてくる程度では誰も驚かないだろうが、現実では会社に親がついてくる時代だ。企業もそれを意識して、父兄向け説明会まで始める企業もある。著者は必ずしも親の介入を全否定はしない(じゃなきゃこんな本は書かない)。むしろ安易な「お前の好きにしろ」は責任放棄だとする。その言葉は互いを理解した上での最後のきめ台詞だという考えには、全面的に同意したい。
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