- 2017年09月10日 11:15
撮影当日に腹筋を割る"グラドル"の鍛え方
1/2■肉体トレーニングはメンタル強化のため
現在、当ジムにはトップアスリートから芸能人、外資系企業のビジネスマン、大学教授などさまざまな職業、年齢の方がいらっしゃいます。体を鍛える目的は人それぞれですが、アスリートの場合は単純明快。パフォーマンスの向上が一番の理由です。当ジムで日々トレーニングを積むプロ野球・侍ジャパンのメンバーやサッカー日本代表の選手などは、その最たるものでしょう。多くの観衆が見守る中で、常に最大級のパフォーマンスを発揮する必要がありますから。
そのトップアスリートとビジネスマンは、頭と体をフル活用し、仕事の中で最大級の効果を発揮するという意味で、日々必要とされているものは近いと思います。実際、当ジムの会員の約半数を占めるのが経営者の方々です。
これまで、ビジネスマンが体を鍛えるきっかけは、ダイエットや健康維持、体力増進などフィジカルの強化や調整が中心。健康診断や人間ドックで気になる結果が出た、という人も多いです。
ただ、最近はメンタルを整えたり強化したりするために、トレーニングを取り入れようとする人が増えた気がします。
例えば、必要以上に飲み食いしてオーバーフローすると、肥満やメタボリックシンドロームへと一直線でしょう。「食べる」ことをコントロールするにはメンタル(心の持ちよう)が重要ですから、そこに問題がある人は改善が必要です。つまりメンタルが弱ければ、フィジカルにも問題が発生して段々弱っていく。逆に、フィジカルが弱ったからメンタルも落ちていくというケースもあります。うつ病の人が、実はフィジカルにも問題を抱えているというケースは珍しくありません。
近年、グーグルやアップルを筆頭に、シリコンバレーのIT企業が、続々とヨガなどのエクササイズを研修プログラムに取り入れています。フィジカルとメンタルの両面の鍛錬が、企業レベルでも実践されるようになったのです。
以前、アメリカのボーイング社に視察に行った際、会社ぐるみで取り組んでいるトレーニングの環境に驚かされたことがあります。シアトルの工場には、6カ所ほどフィットネスクラブが設置されていて、そこで社員たちが体を鍛えているのです。企業ぐるみという点では、日本はまだ少し遅れているかもしれませんね。
仮に、体を動かす目的がダイエットだけなら、極端な話“カロリーの入力と出力”をコントロールすれば手っ取り早い。そのうえで、筋トレをすれば筋肉もつく。ただし、腹筋が割れたアスリートが必ずいいパフォーマンスを発揮するかというと、それはまた別の話。見た目は素晴らしくても、やりすぎて体の中がボロボロになったりしては、意味がありません。
大事なのは、フィジカルとメンタルのコンディションを、どう安定させるかということです。例えば糖質制限をしすぎて、イライラしてしまったら、逆にパフォーマンスが落ちてしまう人だっています。どれだけバランスを取りながら、トレーニングをするかが重要なファクターとなるのです。
第一線で活躍されている方を見ていると、酒や夜遊びをまったくしないわけではありません。その後どうリカバリー(回復)して翌日の心身をクリアにするか、とか、どうやって睡眠の質を高めるかを意識しながら、メリハリのある生活をするわけです。遊ぶときは思いっきり遊ぶ、休むときはしっかり休むなど、何もかも意図的にやっているように見えます。睡眠も大体6時間以上は取っています。
これは一流のアスリートも同じ。結果を出す選手は、トレーニング、遊び、休みの時間を計画的に配分し、次のパフォーマンスにつなげる努力を怠りません。反対にイマイチなアスリートは「みんなやっているから、俺もやっておこう」といった体で計画性がありません。そこの突き詰め方は、アスリートもビジネスマンも同じでしょう。
■撮影当日に腹筋が割れるグラドル
もう一ついえば、トレーニングをやるからには、持続することが大事。体つきが変わったビフォー・アフターで満足していては意味がありません。歯磨きを3週間怠れば虫歯になるように、筋肉も使わなければ衰えていきます。歯磨きと同じくらい当たり前のことを続ける感覚で、習慣化していかなければならないのです。
続けるには、ある程度の目標を立てることが有効だと思います。例えば、俳優や女優がドラマや映画の役づくりのために、トレーニングを積んで体をつくることがありますよね。期日が決まっている中で、そこに向けてどうやって体をつくっていくかは、ある種の“契約”のようなものです。うちに来ていたあるグラビアアイドルは、撮影当日になると腹筋が割れる。それくらい目的意識は重要です。
ビジネスマンの方も、例えば久しぶりに開かれる同窓会に参加するためにとか、子どもの運動会で無様な姿を見せたくないとか、大きなプレゼンテーションを控えているのでシュッとした見た目でいたいとか、身近でわかりやすい目標を立てることをおすすめします。
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