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続・AIスピーカーをやっている場合ではない理由(テレビの再定義)

Wedge Infinityに寄稿したコラム「中国を見よ!AIスピーカーをやっている場合ではない理由」は、NEWSPICKSで取り上げられて、いろいろなコメントをいただきました。

音声アシスタントはまだまだ発展途上だと思いますが、それは、スマートフォンというハードウェアや、スマホアプリやその先のサービスというエコシステムとは別の、新しいエコシステムを形成する可能性があります。

スマートフォンのエコシステムで存在感を示せなかった日本のメーカーは、その失敗を繰り返さないように、彼らが構築しようとしているエコシステムの構図や可能性を見極め、どのようにポジショニングするかを考える必要があると思います。

例えば、テレビがIoTの標準的なフレームワーク(openHABなど)をサポートすれば、ユーザーがAIスピーカーを使って、音声でテレビを操作できるようになります。しかし、標準的な仕様ですから、可能になる操作は電源のON/OFやボリュームのアップ・ダウン、チャンネルの切り替えといった一般的なものになると思います。

いまのテレビの操作はそんな程度で構わないのかもしれませんが、それではテレビの価値向上とは言えませんし、ユーザーが同じメーカーのAIスピーカーとテレビを購入する意味がありません。

AIというシーズ起点で、ハードウェアをソフトウェアで再定義しようとするとき、次の3つの可能性を考えることができると考えています。

・ユーザーの作業の自動化
・ユーザーインターフェース(音声やテキスト)
・連携するWebサービス(検索やレコメンデーション)

テレビの再定義というと、Netflixなどオンデマンドの配信サービスや、Chromecastなどの受信端末を思い浮かべるかもしれません。今後、そのような動画の視聴スタイルは広がると思いますが、それは「テレビの再定義」ではなく、リビングに置かれた大きなスクリーンの新しい使い方になると思います。

「オンデマンドでない放送コンテンツの受信機」というテレビをソフトウェアで再定義するとは、単なる機能の追加ではなく、上の3つの可能性を組み合わせて新しい体験を創り出すことだと考えます。

ソニーとパナソニックは、テレビやデジタルカメラなど、ソフトウェアによって再定義できる可能性があるハードウェア製品を多く持っています。その再定義に取り組むことは非常に面白いと思うのです。

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