記事

アベノミクスの罪は重い

アベノミクスとは何だったのか。

日本銀行が毎年、国債を80兆円買い増すことで、国民の期待に働きかけて物価2%引上げを目指しましたが、今でも物価はプラスマイナスゼロ。

あげくの果てに、マイナス金利まで導入しても、銀行の収益を悪化させただけ。

さらに、年金基金(GPIF)の運用ルールを変えて、リスク資産の株式の割合を25%から50%に引上げ、これまでに36兆円の資金を東京証券取引所に投入。

また、先進国では例を見ないことですが、日銀に毎年6兆円の株を買わせて、すでに東証に17兆円を投入。

ユニクロの筆頭株主は日銀というブラックジョークのような状態で、上場企業の4分の1は日銀とGPIFが筆頭株主です。

国債は、満期になれば、何もしなくても現金になります。株は売らなければ日銀の帳簿に残ったままです。とんでもないバブルでも起きない限り、日銀が株を売るそぶりを見せただけで、株価は暴落します。そして、来年も6兆円買い続けることになります。

株価を支えている53兆円の公的資金がなければ、株価は1万2、3千円程度と言われています。今、外交人投資家は売り越し、日銀だけが買い越し。日本国民の負担で盗人に追い銭を与えているようなものです。

一方、これは上手な選挙対策でもあります。金融資産、有価証券の7割は65歳以上の高齢者が持っています。アベノミクスで最大の恩恵をこうむるこの世代は投票率も高く、安倍内閣の高支持率の原動力です。

しかし、こんなゆがんだ経済政策が長続きするわけはありません。銀行の不動産業への融資残高はバブル期を超え、土地もバブル崩壊のおそれがあります。

一日も早く、正気の経済政策に変えなければなりません。それとて、急なブレーキは踏めないくらい市場がゆがんでいますから、徐々に賢明なかじ取りが必要です。アベノミクスの罪は重いと言わざるを得ません。

あわせて読みたい

「アベノミクス」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    菅首相に見る本読まない人の特徴

    山内康一

  2. 2

    パワハラ原因?オスカー崩壊危機

    渡邉裕二

  3. 3

    公選法に抵触 毎日新聞の終わり

    青山まさゆき

  4. 4

    橋下氏 毎日新聞のご飯論法指摘

    橋下徹

  5. 5

    進次郎氏の発言に専門家「軽率」

    女性自身

  6. 6

    誤報も主張曲げぬ毎日新聞に呆れ

    木走正水(きばしりまさみず)

  7. 7

    学術会議の反軍事声明は偽善的

    NEXT MEDIA "Japan In-depth"

  8. 8

    都構想反対派が自壊 主張に疑問

    青山まさゆき

  9. 9

    任命拒否 提訴できず手詰まりか

    文春オンライン

  10. 10

    任命拒否めぐる菅首相の迷走ぶり

    大串博志

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。