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これで補助金詐欺を見抜ける?学校法人のお金のチェックは一体どうやっているのか - 浅野千晴(税理士)

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■チェック機能としての調査はどうなのか

都道府県の調査は定期的に行われます。調査項目は理事会などの議事録や年間のスケジュール、時間割、生徒と先生の名簿などといった人事・総務の面や、社会保険の加入、健康診断など実施状況や衛生管理などにわたり幅広く行われるため、特に「経営」と「お金」に焦点を絞って、不正を暴こうとする税務署より不正会計を見抜くことが難しくなります。

また、税務署の職員は、異動があっても、やっている仕事は同じですが、都道府県の役人は関係先との癒着を防ぐため、人事異動があるたびに、まったく違う部署に異動してしまいます。さらに調査は決められた日程で比較的短時間で終わってしまうため、お金に関する不正は税務署より問題にならないことが多いのではないでしょうか。

本来、学校法人は、公費を投入する要件として透明性のある経営をしていかなくてはなりません。しかし、一般的に規模が大きくても理事長などの地位は世襲制で代々同じ親族が経営に関与しているケースも多くあり、不透明になりがちです。

都道府県の監督指導である調査も単なる形式的な管理運営面での指導だけでなく、お金の使い方や不正な取引がないかとうかのチェック機能ももう少し働かせる必要がありそうです。補助金は国民の税金から出されるものです。補助金の垂れ流しにならないために新しいルール作りに取り組む必要が出てきているのではないでしょうか。

■これからの学校法人の経営上の課題とは

文部科学省が毎年実施している「学校法人基礎調査」(平成29年8月3日公表)によると、都道府県の管轄する幼稚園から高等学校までの学校数は、減少傾向にあります。少子高齢化の影響があるのでしょうか、在学する生徒に関しては、小中学校は連続して過去最低を更新し、学校数に関して幼稚園数は、10,877園で前年比375園減少している状況です。

学校法人は補助金や税金の特典など、魅力的な面がありますが、生徒が集まらなければ当然に経営は成り立たなくなります。少なくなっている生徒を集めるために、学校法人はますます魅力のある学校にするための努力やイメージをよくすることが大切になってくるでしょう。

【参考文献】
■なぜ「身寄りのない土地」が今増え続けているのか (浅野千晴 税理士)
http://sharescafe.net/51795315-20170731.html
■タダで簿記の指導をしてもらえる!税務署の無料記帳指導を知っていますか? (浅野千晴 税理士)
http://sharescafe.net/51569189-20170626.html
■ふるさと納税にもはやお得感なし?総務省の要請でブーム終息となるか。 (浅野千晴 税理士)
http://sharescafe.net/51150747-20170426.html
■世界のシンデレラストーリーは変わった。それは自分の力で起業することである。 (浅野千晴 税理士)
http://sharescafe.net/50956238-20170329.html
■年収1000万円超えの会社員は「税金」で貧乏になる。(浅野千晴 税理士)
http://sharescafe.net/50540586-20170129.html

浅野千晴 税理士

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