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英のEU離脱交渉、譲歩の鍵は「大きな進展」巡る柔軟解釈

[ブリュッセル 1日 ロイター] - 英国が欧州連合(EU)離脱に伴って支払う離脱清算金について、英国の意向とEUの請求額との間に大きな差があり、離脱交渉の障壁になっていることが、当局者の話で判明した。清算金の法的解釈に大きな隔たりがあるためだという。ただ、譲歩の余地はあるようだ。

8月28日から開かれていた第3回交渉会合は31日終了した。EU幹部や外交団はロイターに対し9月1日、鍵となるのは、英国がEUとの新しい協力協定へ移行する一環として、EU離脱後の支払額を考慮に入れることだと指摘した。

EUのバルニエ首席交渉官は離脱協議における合意で「大きな進歩」がない限り、離脱後の合意についての協議を拒否するとみられている。

EUは職員年金や途上国への確約資金などに充当するため、現在の分担金の数年分とみられる規模を請求。これに対する英国からの初めての反応に、バルニエ氏は明らかな不満を示した。同氏によると、部外秘での法的な分析をもとに英国は離脱後のいかなる支払いも拒否している。これは以前に英メイ政権が表明した見解とは異なっている。

英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相は、EU側の多くの要求に英国が法的根拠を見いだせない場合でも「道徳的責任」はあると認識しており、将来もEUとの協力関係を望む立場から、必要最小限を上回る額を支払うことを検討する可能性を示唆。EU側の耳目を集めることとなった。

EU幹部は記者団に対し、英国に対し離脱前に発生する義務と、非加盟国ノルウェーが確保しているようなEU単一市場へのアクセスなどを享受する見返りに離脱後に受け入れる義務とを混同してはならないと強調した。

英国と離脱後を協議する権限を得るためにはバルニエ氏は「大きな進展」が必要。この点でEU幹部は、負担金合意での「大きな進展」にはグレーゾーンがあり、柔軟に対応する余地があるとみている。

デービス氏は、バルニエ氏との協議でより柔軟な姿勢を主張。離脱協定に関する協議は、将来の関係性に関する協議抜きでは完結しないとし、これも含めて協議するよう求めたが、バルニエ氏は拒否した。

EU幹部は、「離脱請求書(ブレグジット・ビル)」と呼ばれる離脱清算金を巡るギャップを埋めるための答えはここにあると指摘。ある関係者は、金銭交渉をまとめたいなら別の局面の話を始めようというのがデービス氏の意向だと理解した、と述べた。

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