記事

カスと自分本位ヒーロー

「藤井裕久元財務相「政治家として一番のカス」 離党者をばっさり」との見出しで記事が出ていた。(2017.9.1 産經新聞)
「カス」。
藤井元財務大臣級でなければ、思っていても、なかなかこうはっきりは言えますまい。

昨日の代表選で「無効票」を投じた人々。
いろんな意見が出ているが、ワタクシは投票権者としての権利行使な訳だからそれはそれとして、ひとつの判断としては尊重すべきで、とやかく言う話ではないと思っている。

だが。
国会議員や総支部長なら自分の投票行動を説明する責任はあるだろう。
堂々となぜ「無効票」を投じたかを言うべし!
それは自身が集めた党員サポーターはもちろん、次の選挙においては有権者のひとつの選択指針になると思うから。
それができなければ、それこそ「カス」のそしりを免れないだろう。
事前にもろもろ策って「集団」でやったというのなら、情けない話だよね、とも思う。

政治の世界では古今東西、組織にとっては最悪のタイミングで離党他の離反行為をする人がいる。
同業者としては気になるのはその理由の「正統性」をどのように語るか、ということである。
ここ近々のについては藤井先生ならずともどうみても自己保身の「カス」扱いされる可能性が大。
そんな不名誉なこと、未来永劫語られたらヤだよね、オレだったら(笑)
しかも自ら進んでそれを可視化させる行為をするわけだから、「日本のために勇気を奮ってがんばったぜよ」的大げさな正当化でもってセルフマインドコントロールができていないと行動自体が不可能な気が。

まあ、きっと気分は明治維新の志士なのかもなー(マジで)

明治の志士たち。
もちろん彼らも「脱藩」の折は悩んだ。
何しろ「脱藩」は、自らに学問をつけ、機会提供をしてくれた恩ある藩主を裏切るに値する行為だから。
だからこその「尊王」!
「藩主より上位者」に対する忠誠を以てその行為を正統化し自分を納得させたというのは、先達の研究でもあちこちで指摘されている。

しかし維新においても「それなりの人物」は当然ながら意識・無意識にどっかで「『カス』じゃね、オレ?」と「自分突っ込み」しているよな、と、井上毅の足跡なんぞ辿っているとつくづく思う。
だからこそ、どんどん過激になっていくんだよね。
井上の明治憲法、勅語他の制度設計は悔しいが天才的である。もちろん、それにワタクシは組しないが、でもこの天才ぶりの奥底にはこうした「自分ツッコミ」があったことを見逃してはダメだと思う。「知性」なんだよね、それって。(この話は別途、じっくり書く!)

まあ、最近の「ハシケン騒動」でも
「こんな状況でも愛を貫く、オレ(ってかっこええ~)」と、どこかに「自分酔い」がある。「『誰かのヒーロー』になりたい願望」。
それが「正義」ならばいいのだが、「本来許されぬ行為」を自ら視点で正統化しての自分本位「ヒーロー」はあっという間に丸裸にされてしまう。
おっと、こうした最近の「ヒーロー」たちは、明治の大物たちと比べては失礼な程「ちっちゃな話」だけどね。

「カス」。
辞書を引いたら、
役に立たないつまらないもの。最も下等なもの。くず。「人間の―」
なるほどね。
再度になるが、藤井先生、さすがですわー。

あわせて読みたい

「民進党」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    BLOGOSサービス終了のお知らせ

    BLOGOS編集部

    03月31日 16:00

  2. 2

    なぜ日本からは韓国の姿が理解しにくいのか 識者が語る日韓関係の行方

    島村優

    03月31日 15:41

  3. 3

    「いまの正義」だけが語られるネット社会とウェブ言論の未来

    御田寺圭

    03月31日 10:09

  4. 4

    カーオーディオの文化史 〜ドライブミュージックを支えた、技術の結晶たち〜

    速水健朗

    03月30日 16:30

  5. 5

    BLOGOS執筆を通じて垣間見たリーマンショック後10年の企業経営

    大関暁夫

    03月31日 08:27

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。