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不倫カップルにありがちなこと

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6. 不貞男性は指輪などを贈りがち

2016年の年末には、A さんから指輪を買ってほしいとせがまれました。それまで A さんには、生活費と称してほぼ毎月、いくばくかのお金を渡していました。12月はそのお金はいらないから、それを指輪に回してほしいとお願いされました。このとき買った指輪を、A さんは婚約指輪だと認識したようでした。これは最近、初めて知ったことでした。

 不貞カップル間で指輪購入などの象徴的行為が行われているケースにもしばしば接する。

伊藤氏は、A氏からせがまれて自ら贈った指輪がA氏に婚約指輪と認識されたことを「最近初めて知った」と主張している。明示的に婚約指輪と言って贈ったものでないのは真実としても、恋人間の指輪贈与の持つ象徴的な意味について、いい大人が全く意識していなかったというのはどうだろうか。月々もらっているお金を辞退してまで指輪にこだわる相手女性の心理に、全く気づかないまま指輪を贈るということがあるだろうか。

ところで、伊藤氏が贈ったのはどちらの手の第何指に着ける指輪だったかについて、伊藤氏ブログには記述がないようである。

7. 不貞男性は手の平を返しがち

いま思えば、私のやり方は非常に良くなかったと思っています。後に A さんも、もっとちゃんと話し合いたかった、突然警察に連れて行かれて何が何だかわからなかったと言っていました。私は、自分は脅迫されているという恐怖心と被害者意識が非常に強くなっていたため、A さんとじっくり話すということよりも、関係を解消するということに焦ったんだと思います。そして、私はそもそも既婚者であったり、A さんの申し出に曖昧な返事しかしてこず状況を悪化させたり、妊娠と中絶の件であったり、そして妻を深く傷つけていることなど自分にたくさん取り返しのつかない非があることも内心わかっていました。しかし、自分は脅迫されていた、こうするしか方法がなかったという被害者意識に逃げ込み、それら自分の非を認めることができていませんでした。

この引用部分の直前に、別れ話が出て以降の伊藤氏とA氏の間の一連のいざこざが記述されている。このように、妻にバレるなどして不貞が発覚した後の男性が、相手女性をストーカー扱いする等して、不貞関係を続けた責任を相手女性に転嫁するというパターンも非常に多い。

もっとも、伊藤氏とA氏のケースにおいては、最終的にA氏がとった暴露という行動と合わせ考えても、本当にA氏の言動に脅迫的、ストーカー的要素があった可能性は否定できない。

しかし、伊藤氏のケースはともかく一般的には、実際にはストーカーでもなんでもない相手女性をストーカーということにして、自ら積極的に不貞行為を続けていた側面をなかったことにし、相手女性を悪者にして妻の許しを乞おうとする男性が驚くほど多い。

このような手の平返しの責任転嫁は卑怯な行動ではあるが、どちらにもいい顔をすることがいよいよできなくなったとき、優先順位は妻の方が高いということを考えれば、本人にとっては合理的な面もあるだろう。既婚者と知って恋愛関係に入る以上は、このように手の平を返されて恋人の醜い面を見せられる結末になる可能性があることも、覚悟しておく必要があるかもしれない。

この点、伊藤氏ブログの記述によると、同氏は今は被害者的態度にとどまることなく、「被害者意識を盾に、自分の間違いを認めることから逃げてしまった」と述べているので、比較的誠実な部類のように思う。

8. まとめ

このように、弁護士の私が伊藤氏のブログを読むと、その内容は既視感のあるものばかりだった。

不倫に限らず恋愛の渦中にある人は我を失いがちなものだから、自分が悲劇の主人公であるような気持ちになって、自分の置かれた状況を特別なものと思い込みやすいかもしれない。

しかし、個々の当事者にとっては特別な恋愛であっても、他人の男女関係に首を突っ込む稼業の者から見ると、「ああ、またこの種の案件か」と苦笑いするような、教科書どおりのパターンを辿っている話でしかないことが多い。 

不貞の恋愛関係にはまり込んで抜け出せず苦しんでいる人がいたら、一度冷静になって、「私の恋愛や恋人は特別なものでもなんでもなく、よくある不倫話とかよくいる不倫男にすぎないのではないか」と客観的視点を持つよう努めてみるのも有益かもしれない。

弁護士 三浦 義隆

おおたかの森法律事務所

http://otakalaw.com/

*1:なお、「避妊しない」の意味も多義的だが、「コンドームを装着せず膣外射精をしていた」というレベルかと思いきや、それどころではなく、「日も選ばずに膣内射精をしていた」という話である場合が多い。膣外射精でも妊娠リスクがあることは誰でも知っていると思うが、何もしないよりは遥かにマシであり、ある程度は防げる。それすらしないというのは、単に避妊を怠ったというより、むしろ積極的に妊娠しよう・させようとしているカップルの行動としか思えない。しかし、このように積極的に妊娠に突き進む不貞カップルは実際多い。

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