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日韓・韓日議員連盟の幹事会、そして文大統領の表敬訪問を終えて

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 私が思い出すのは、今から10年以上前、クリントン政権のときにワシントンを訪問した時のことです。そのときにウィリアム・ペリー北朝鮮政策調整官に会いました。元国防長官のこのペリー氏に、私は率直に質問しました。北とは軍事的に対立しているのに、なぜそんな対立相手に80億円ものお金を出して軽水炉の建設を許可するんですか。敵に塩を送るようなものではないですか、と。彼はこう言いました。「国の経営において最も危険なことは、敵と何らの交渉もない没交渉になることだ。その危険に比べれば、多少の金を使ったとしても、軽水炉建設という相手に通ずるパイプをひとつもっていることが安心の材料になる。」これがクリントン政権の懐柔政策であります。相手とともに考える、相手との付き合いの中で相手が暴走するのを止める、これが期待されていたわけです。

 いま韓国の大統領はそういうことをやれる立場にあるのではないか、と私は思います。一番よいのは、アメリカの大統領トランプ氏と金正恩が会って話をすることでしょう。ですが、これはそう容易く実現するとは思えない。ならば民族の同胞である韓国大統領が会うのが一番良いだろう。こう思うわけであります。

 世界が毎日危険にさらされているこの状態は、解決せねばならない状況です。日本韓国中国ロシア、関係の国々が全員協力して、北朝鮮の暴走を止めなければならない。しかしチャーチルの語録にも「虎に乗った権力者は絶対に虎からは下りない、なぜなら虎に食われるからだ」という明言があります。金正恩はまさにそういう状況だと思います。自ら地位を去ることはないでしょう。彼のふるまいが周辺諸国に外を及ぼさないよう、どのようにして安全な方向に閉じ込めるか、これが目下の課題なのです。

 北の対応によって世界が揺さぶられております。なんとしてもこの異常な状態を解除しなければなりません。そして、それをやるのが政治であります。

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