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ドラフト指名される高校球児の能力を偏差値で表すと? - 村山聡(中小企業診断士)

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甲子園で活躍した中村選手や清宮幸太郎選手を始めとするプロから実力を認められた選手たちは、プロ志望届けを提出した上で、10月に行われるドラフト会議でプロ野球チームからドラフト指名されると、晴れてプロ野球選手となる権利を得ることができます。では、高校球児の内、ドラフト指名される割合は、どのぐらいなのでしょう。

昨年2016年のドラフト会議でプロ野球チームに指名された高校生は、育成契約を含むと45名でした。高校球児の全体数は、公益財団法人 日本高等学校野球連盟のWebサイトの統計によると2016年における高校3年生の野球部員の総計は、55,204人です。従ってドラフトで指名された45名は全高校球児の0.08%になります。およそ1200人に一人の割合でしかドラフトで指名されないことになり、非常に狭き門であることがわかります。

では仮に選手達の能力が数値化され正規分布に従っているとして、ドラフトで指名された選手は、
能力が上の順に指名されたとします。すると能力が上位0.08%に入っていることがドラフトで指名される条件となります。これは標準正規分布においては、z>=3.15の部分に入っていることになります。これを学力テストなどでお馴染みの平均50 標準偏差10の正規分布の値に変換すると、偏差値81.5となります。

さてこの81.5という偏差値は、大学受験に置き換えると、どの程度の大学に入れる学力ということになるでしょう。もっとも広く母数を取っていると想定されるベネッセが公開している大学の偏差値一覧で確認してみると、慶應義塾大学経済学部(偏差値81)に入学できる学力を有していることになります。ちなみに東京大学(理科三類)の偏差値が79です。

■大学生も含めてドラフトで指名される可能性を偏差値で表してみると?

ドラフトは高校卒業時だけではなく、大学卒業時にも指名される可能性があります。

昨年度、高校を卒業した選手は、まだ大学4年生ではないため、大学卒業時に何名、ドラフトで指名されるかは後、3年経たないと分かりませんが、昨年度のドラフトで指名された大学生の数と同じと想定して、大学卒業時のドラフト指名も含めた偏差値も計算してみましょう。

昨年のドラフト会議で指名された大学生の数は、育成契約を含め44名でしたので、高校生の指名とあわせると89名になります。89名は標準正規分布においては、z>=2.95の部分に入っていることになり、これを学力テストの偏差値に変換すると、79.5となります。若干、偏差値は下がりますが、それでも大学受験でいえば、東京大学(理科三類)に入学するのに十分な学力を有していることになります。

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