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小沢一郎元代表は、次期総選挙「民主党惨敗・下野」予測、「政界大再編」脚本づくりへ

◆国民新党の亀井静香代表(元建設相)が11月19日午前11時30分からのテレビ東京の番組「田勢康弘の週刊ニュース新書】(【レギュラー出演】中川聡 , 大江麻理子 , 田勢康弘 , 相内優香、【声の出演】 槇大輔)に「ゲスト出演」し、

(1)TPPで国論二分 亀井氏の心中は?

(2)TPP交渉参加問題 自由貿易が国を滅ぼす!?

(3)野田政権に喝!連立離脱はあるのか?

(4)政界再編をどこで仕掛ける?

ーという質問に答えていた。

 全体的には、煮ても焼いても食えない超ベテラン、実力政治家なので、これらのQ&Aは、「こんにゃく問答」の域を出るものではなかった。だが、言葉の端々に出た「キーワード」から、今後の国際動向や政局展開を予測させるヒントとなるものが含まれていた。ここが聞き応えのあるポイントであった。

 1つは、「米国の言いなりにTPPに参加しては、日本を滅ぼす。小泉純一郎元首相が日本をダメにした二の舞になる」、二つ目は、「日本には、資金があり、欧州だけでなく世界を助けられる」、3つ目は、「自分は首相補佐官にまで身を落して菅直人首相を支えようとしてきたが、菅直人首相に決断力がなく、結局倒れた。野田佳彦首相も、同じようになる可能性がある]、4つ目は、「最近、YOK(山崎拓、小沢一郎、亀井静香)が会った。いずれも、このままでは日本はダメになるという思いで一致している」「民主党の若い政治家のなかには、幕末のときのような憂国の士がおり、頼もしい」という発言であった。

 それにしても、自民党の山崎拓元副総裁は1936年12月11日生まれで、74歳、もうすぐ75歳になる。自民党が大敗した2009年8月の総選挙で、再び落選する。しかし、派閥結成以来、議席の有無に関係なく、山崎派会長職の任にある。2010年7月の参院選に比例区からの立候補を目指していた。ところが、自民党の定年制度により公認されず、2010年3月ごろには、国民新党の亀井静香代表から同党入党含みで内閣参与入りを要請されたものの。言下に断っている。

 小沢一郎元代表は1942年5月24日生まれ、69歳、来年5月には70歳の大台に入る。亀井静香代表は1936年11月1日生まれ、75歳になったばかりだ。

 3人ともに、世の「老害」批判をもろともせず、「万年青年」の気概を維持し、「国を憂い」て」意気軒昂なのである。

◆おまけに、もっと「紅顔の青年」どころか、「厚顔の万年青年」が蠢いている。あの「太陽の季節」、東京都の石原慎太郎知事が、「色気ぷんぷん」だ。次期総選挙で中央政界復帰を目指して、新党結成を策動しているというから恐れ入る。

 どんな作戦か?それは自らペンを取り命名した「たちあがれ日本」と「国民新党」を合体し、これに大阪市長選挙に出馬している大阪府の橋下徹前知事が率いている「大阪維新の会」や名古屋市の河村たかし市長率いる「減税日本」も糾合して、「新党」結成を図ろうというものだ。

 「たちあがれ日本」は、その党名とは裏腹に、国民有権者の支持率が低迷したままで、まったく立ち上がれず、国民新党の方は、亀井静香代表が、「わが党の支持率は、ゼロ」と自虐的にその不振ぶりに辟易しており、それだけに両党は、共通の悩みに陥っている。 

 そうした状況下でまたまた1年がめぐってきている。というのは、毎年年末になると、「新党結成」の話が、まるで季節外れの亡霊のように浮遊してくる。これは、政党助成金支給時期に当るからである。

 この時期を外すと、次は来年4月がタイムリミットということになる。だが、衆参両院議員の任期満了が2013年夏なので、「最長1年9か月」、いま下馬評に上がっている2012年6月衆院解散総選挙を想定すれば「最短7か月」ということになり、時間的制約を考慮すると、今年中に新党を結党するしかない。

◆さて、この亀井静香代表、石原慎太郎知事らの新党づくりに対して、小沢一郎元代表は、どう見ているのであろうか。

 小沢一郎元代表は、次期総選挙、参院議員選挙の結果、「民主党惨敗・下野」をすでに予感し、予測している。それは、「野田佳彦内閣支持率低下」のスピードが予想以上に早いからである。時事通信社の世論調査(11月10日~13日)では、「35.5%(前月比6.7ポイント減)」と極めて厳しい数字を示しているからでもある。しかも、野田佳彦首相は、国民有権者の多くが嫌がっている「TPP」「消費税」「普天間飛行場の辺野古への移設」などの諸問題の解決を強行しようとしているので、支持率好転の材料はほとんどない。

そのうえ、小沢一郎元代表は、「党員資格停止処分」を受けたままで、組織活動や選挙運動を行えない。「暗黒人民裁判」では、足を取られている。にもかかわらず、民主党内には、大規模国政選挙を勝利に導ける実力者は、残念ながらいまの民主党にはいない。

 このため、小沢一郎元代表は、「民主党惨敗・下野」を見越して、橋下徹前知事の市長選挙結果に注目、名古屋市の河村たかし市長、愛知県の大村秀章知事らとの連携を念頭に入れるとともに、亀井静香代表、石原慎太郎知事らによる「新党づくり」の成り行きを静観している。次に起こり得る「政界大再編ドラマ」の脚本づくりを密に進めている模様だ。

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