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「香港民主は存亡の危機」雨傘運動の若者に実刑を下した司法の闇 香港民主活動家・「長毛」梁国雄氏インタビュー - 野嶋 剛

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なぜ、香港では統一的な抵抗政党が生まれないのか

――香港の民主派や本土派が厳しい攻撃にさらされています。香港にも、台湾の民進党のように統一的な抵抗政党が必要ではないでしょうか。

梁:確かに、現在の香港の状況は、美麗島事件(1979年に台湾で起きた国民党政権による民主化一斉摘発事件)の時の台湾と似ています。しかし、当時の台湾ほどひどくはありません。香港ではまだ戒厳令が敷かれていませんから(笑)。

 いまもっとも大事なのは、刑務所に入った仲間を守ることです。そのために、刑務所の外から声援を送っています。私は経験があるのでわかりますが、中にいても、かすかに外の声援が聞こえてくるのです。我が身を犠牲にして闘った若者を守れなければ、「民主化運動の連中にいったい何ができるのか」と疑われてしまいます。監獄の中の若者たちも手紙を書いて、外の人々に向けて呼びかけてほしい。彼らの言葉はいま、入獄により大きな力を持っています。

 台湾の陳水扁氏(元総統、在任期間:2000年~2008年)も、美麗島事件の前は単なる弁護士でした。美麗島事件で逮捕された施明徳氏(元民進党主席)もその後カリスマとなり、誰もが彼の言葉に耳を傾けるようになりました。美麗島事件の後、反政府の立場をとっていた異なるグループが同意し、民進党結党のための準備委員会を作ったのです。

――香港では雨傘運動以降、小政党が乱立しました。どうすれば政党間の立場の違いや過去のわだかまりを乗り越えられるのでしょうか。

梁:まずは、香港の民主化運動がいま「存亡の危機に瀕している」という共通認識を持つことです。そのうえで、我々には分裂している余裕などないと理解することです。

 香港にも、いずれは統一的な抵抗政党が必要です。しかし、今は党として統一されていなくても、仲間のうちで政治的なアライアンスがあればいい。というのも、香港の選挙制度は奇妙な比例代表制で、少数政党が有利な状況にあります。すぐに統一しようとしても難しいのが現実です。

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