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血液内科 地方で維持していくためには

後輩が宇都宮に講演に来てくれました。それを聞いて、今の医療はこんな人間に支えられているんだと少し落ち込みました。

彼は50万人のある地方の医療圏における唯一の血液内科医として総合病院を支え、毎日40人の外来を朝8時から夕方5時以降まで食事を取らずに実施し、そこから病棟患者45人の診療を行うという医療を365日(もちろん一桁の休みはありますけど)5年間行なっているそうです。(毎日12時間以上労働!)本当ブラックの極みです。その方法としてコメディカル(看護師、臨床検査技師等)を活用されているとのことですが、ただただ体を壊さなければと心配しています。

学生時代から本当に優秀で、あのソリリスもおそらく日本で一番処方している医師のようです。それ以外にも骨髄腫、真菌感染症でも症例が多く、講演活動もまずまずの数を行なっています。私の10年後輩で本当感心するしかありません。ただ一緒に働く医師が増えません。

どうしても学生や研修医に血液内科は忙しいというイメージがついているため、よっぽどの人でないと希望してくれません。まして給料がその分いいかといえばそれほど忙しくない部署とまったく変わりないため時給はかなり低いでしょう。まだ東京、京都、福岡のある大学はそれでもまずまず入ってくれるのですが、地方の大学はかなり厳しく(自治、防衛医大は除く)、その下の地方総合病院は一人部長が当たり前のようになっています。いやまだいてくれればいいのですが無理して働くため体を壊す方もいらっしゃいます。

絶滅危惧種と昔書いた状況はほとんど変化していません。いや患者が増えている分悪化しているのかもしれないです。行政や上がダメだとすることは簡単ですが、このテーマでここまでやって来た自分の力の無さを自覚するとともに、今の自分の仕事量と比べると少し落ち込みます。

どうやって人を増やすのか。地道な努力しかありません。なかなか上司の思い込みだけでは改善できません。共感してもらうためにはやはり何かメリットがないと無理なんだよな。メンタルヘルス領域において厳しい職場環境では組織における明確なルール作りと浸透と確認が人間関係構築において有効となってますが、自治の神田先生のように何かがあれば入ってくれるのでしょうに。

医療という一つの組織でしか有効ではない慣習を一般に理解してもらうことは難しく、最近も怒りからくだらない行動をとってしまっていました。人間ですから仕方がないのですが、また気持ちを入れ替え前へ進むしかないと頑張ります。

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