- 2017年08月26日 16:16
前川氏の証言と加戸氏の証言は同じ時間放送しなければならないか?
1/3「放送法遵守を求める視聴者の会」が、加計学園問題の報道において、前川氏の証言の放送時間が2時間33分46秒、加戸氏の証言の放送時間が6分1秒で25倍なのはおかしいとして、「異常に歪んだテレビ報道 視聴者の知る権利が奪われ続けていますと言う」意見広告を出し、産経新聞の論説員阿比留氏がこの取扱時間の差を「民主主義を破壊するメディア( http://www.sankei.com/politics/news/170824/plt1708240004-n2.html )」として論評しています。
これらの議論は「前川氏の証言と加戸氏の証言は同じ時間放送しなければならない」という事を当然の前提として立論されていますが、果たしてそれは本当にそうなのでしょうか?弁護士的観点も踏まえて論述したいと思います。
まず、「前川氏の証言と加戸氏の証言は同じ時間放送しなければならない」は、恐らく「前川氏の証言と加戸氏の証言は同じ性質のものだ」という事を前提としていると思われますが、これは本当に正しいでしょうか。
加戸氏は前愛媛県知事であり、加計学園の認可問題には「申請者」の立場であって、その意思決定には加わっていません。従って加戸氏の証言は要するに「外部から見て行政は適正に行われたように見える。」というものです。一方前川氏は、加計学園の認可問題が論じられていた時に所轄官庁である文部省の事務次官でしたので、まさにその意思決定に参加していたキーマンの一人でした。従って前川氏の証言は「内部から見て行政が不適正に行われたように見える。」というものだといえます。



