- 2017年08月26日 14:02
インフルエンサーが企業アカウントを運用?顧客と共創する、インフルエンサーマーケティングの未来
2/33. インフルエンサーと企業をマッチングする「SPIRIT(スピリット)」

大久保:プロダクションでの経験を活かし、最初に提供されたのが「SPIRIT(スピリット)」だったのでしょうか?
福田:おっしゃるとおりです。リデルとして最初に提供しはじめたサービスが、インフルエンサーと企業をマッチングするプラットフォーム「SPIRIT」でした。PR案件を受けたいインフルエンサーとインフルエンサーを通してSNSで拡散したい企業をマッチングさせるサービスです。
企業側が求人広告のように案件を登録し、条件にマッチしてやりたいインフルエンサーがいればエントリーしてマッチングするというものです。現在インフルエンサーが約2万人、企業が850社ほど登録しています。
大久保:リデルはプラットフォームの運営だけを担っているのでしょうか?
福田:現状は我々が間に入り、インフルエンサーと企業の双方が良好な関係を築けるよう繋げる役割を担って、より共感してくれる投稿を模索しPDCAを繰り返している。そういうことを企業側はわかっていない。
大久保:職業インフルエンサーという仕事をしている人への理解がまだまだ足りないと?
福田:企業担当者の多くは、その本人、そしてそのアカウントが持つ価値もわかっていない場合がほとんど。インフルエンサーへのPR依頼は、雑誌の編集タイアップと似ています。各々の雑誌がもつ特徴に合わせて編集者、カメラマン、ライター達と商品やサービスを紹介するページを一緒に作り上げていく。雑誌の特徴と商品の特徴をマージさせることによって、その雑誌の読者に興味を持ってもらえる。インフルエンサーは雑誌の編集長と似ている。異なる部分は、アカウントのコンセプト設計のみならず、カメラ撮影も加工もライティングも全て自分で行う。あとはフォロワーと日々向き合うインタラクティブな部分が雑誌とは大きく違う。発行部数(実売数)が5万部の雑誌で編集タイアップをするということは、フォロワーが5万人のインフルエンサーのタイムラインに投稿タイアップするのと同様です。
タイアップで大切になるのは、雑誌でもインフルエンサーのアカウントでも一緒で、世界観を作る編集者やインフルエンサーとクライアントがと共に作ること。つまり共創です。クライアントとインフルエンサーが共創していく文化がまだまだ根付いていないのです。
4. インフルエンサーが企業アカウントを運用代行する「PRST(プロスト)」

大久保:そういう意味では、6月にリリースされたインフルエンサーが企業のソーシャルアカウントを運用するサービス「PRST(プロスト)」はインフルエンサーと企業が共創していくサービスになっていくのでしょうか?
福田:共創を体験していただく機会にはなっていくと思います。PRSTでは、担当するインフルエンサーにもよりますが、コンセプト作りから撮影、加工、ハッシュタグ設計、ライティング、ターゲット分析までのすべてを担当します。リデルはクライアントが作りたいアカウントの方向性をヒアリングし適切なインフルエンサーのアサイン、ディレクションを担当します。リデルとインフルエンサーと企業の担当者の3者がチームとなり、アカウントを運用していく。この点ではまさに共創ですね。
PRSTのサービスが生まれたのは企業の抱える課題が起点でした。現状ソーシャルメディアがユーザとの最初のコンタクトポイントになってきています。ゆえに、企業もソーシャルメディアでコミュニケーションをとる方法を真剣に考えなければいけない。その事実に企業も気づきはじめていながらも、力を入れられない企業がたくさんある。その背景には主に3つの課題が存在しました。
1つ目は担当者がいない。2つ目はどんな投稿をすればいいかわからない。3つ目はアカウントはあるけれど活用までいかない。この3つを解決するためにインフルエンサーを通して何かできないか。そしてもう一つ、インフルエンサーのフォロワー数のみで価値を見出すのではなく、インフルエンサーのソーシャルメディアで共感を作り出すクリエイティブにも価値があること。そこから生まれたのが、ソーシャルメディア運用のノウハウや知見、活用法まで持ち合わせたインフルエンサーが業務を代行するサービスというものでした。
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