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国会答弁で口をすべらせた細野原発事故担当大臣

 細野原発担当大臣が張り切りすぎて口をすべらせた。

 このことに気づいた国民が果たして何人いるだろうか。

 それを報道するメディアは出てくるだろうか。

 9月29日の参院予算委員会で午後1時過ぎごろだった。

 白浜一良(公明)議員の質問に答えたなかの言葉だ。

 福島原発2号機の原子炉底部の温度がやっと100度を切った、やっとここまで来た、ここまで来るのにどれほどの関係者の苦労があったか、感謝したい、と述べた。

 その言葉には何の異論もない。歓迎すべきことだ。

 しかしその後に彼はなんと言ったか。

 今日の各紙にはこれをよくぞ書いていただいた、そう言って感謝したのだ。

 確かに今日の各紙は一斉にこの事を大きく報じている。

 それは東京電力が28日に発表したからだ。

 そしてその発表はもちろん細野原発事故担当大臣と打ち合わせ済みだ。

 周到に準備して、事故処理の工程表が進んでいる事をアピールしたかったのだ。

 しかし、原発事故への東電、政府の対応が順調に進んでいるわけでは決してない。

 それどころか、除染にしても、原発事故補償にしても、何よりも被災民の被曝対策も、まったく進んでいない。

 それどころか放射線の封じ込めや、更なる水素爆発の防止策すら、完全には終わっていないのだ。

 そんな中で、冷温停止が前進したと大報道したメディアに国会の場で感謝する。

 それがメディアとつるんだ悪意ある情報操作の証拠だとまでは言わない。

 しかし、間違いなく放射能対策の遅れを覆い隠すものだ。

 原発事故から半年が過ぎて、あの時の脱原発の世論の盛り上がりは、ウソのようにかき消されつつある。

 ベトナムへの原発輸出が契約され、「やらせメール」の責任をとって辞めると言っていた九州電力の社長が居座ることになった。

 東電への天下りが大手を判明しても批判はもはや聞こえない。

 一体福島原発事故はなんだったというのか。

 好感度ナンバーワンと担がれたの細野原発担当大臣が、脱原発の機運に逆行する片棒を担がされているとすればあまりにも情けない。

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