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- 2011年11月18日 15:10
九電はお笑い路線をひた走るのか?! 九州電力やらせメール事件
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第三者委員会の報告書について、第三者委員会と九州電力が泥沼状態になってしまった件について。
この件で、なにが最大の問題かと言えば、第三者委員会は、東京裁判でもなんでもないという点を、もはや九州電力幹部が根本的に勘違いしているという点だ。
第三者委員会は、経産省なり政府なりがすべての委員の人選も含めて押しつけ、強要したものでもなんでもない。委員長の郷原弁護士自体、九電側が選んで依頼した相手なのである。
つまり九電は、「やらせメール」問題が問題であると認識し、その再発を避けるということを目的として、自らの判断で第三者委員会の設置を決め、自らの意志で、郷原弁護士に依頼したということは、まずはっきりさせておくべきことだろう。
そして、いうまでもなく、九州電力は、創業者のワンマン社長が多少の好き勝手をやっても許される同族会社の中小企業でもなんでもなく、関連会社を含めると従業員11万人を超える、九州最大の株式会社であり、なにより公益事業である。
そのような会社が、その第三者委員会の出した結果が気に入らなかったからといって、その報告書の全体の中から、都合の良いところだけを「つまみぐい」したことが問題になっているのである。
もし、郷原弁護士をはじめとする委員と調査チームのクオリティに受け入れられないほどのひどい問題があるというなら、まず、その人選をおこなった側の任命責任から問われるべきだろう。
ぶっちゃけて言えば、世間の人はみんな思っているのである。
「丸め込んで無難にやってもらえると思ったのに、そうならなかったので、都合の悪い部分を黙殺することにした」んだと。
で、その都合の良い「つまみぐい」報告書が枝野大臣に拒否されたことで、慌てた九電は逆ギレモードに入ったと。
で、その後の流れは、この件について、第三者委員会の郷原委員長が公開討論会を提案した。
それを、九電は拒否した。
まあ、それはわからなくはない。第三者委員会というものの意味も理解せず、都合の良いところだけのつまみぐいができると本気で思っていたようなおめでたい人たちである。博覧強記のロジカルモンスター郷原弁護士と公開討論したら、誰が見たって、秒殺でボロボロにされるに決まっているのである。
書面なら、いろんな人に相談して時間を稼いで対応できると考えたのは、まあ理解できる。
そこで第三者委員会が出した質問状とその答えがこれ。
質問状 http://www.comp-c.co.jp/pdf/111110-1.pdf
回答 http://www.kyuden.co.jp/smt/notice/111115.html
回答は、ひらたく言うと「本人に訊いたら、やってないと言ったみたいだからそれが真実」
すごい。こんなものは調査とは言わない。
いつ、どこで、誰がなんと聞かれて、なんと言ったのか。
小学校の窓ガラスを割ったのは誰かなあ、程度のことでも、こんな理屈は通用しないだろう。
これが通るなら、この世に犯罪の大半は存在しなくなる。
だからこそ、調査委員会はその因果関係を立証するために、あの膨大な調査報告書を作成しているのに、である。
さらに苦笑するのは、
>>法律家の見解を聞きましたが、「本件事案において、名誉毀損が成立する余地はない」との回答を得ております。
責任ある回答というのは、「誰が言っているか」をはっきりさせることは最低必要条件だ。
誰かがそう言っているから、などというのならネットデマのレベルだろう。
どこの法律家が具体的にどういう根拠で言っているのかぐらい書くのは常識なんだけど。
そして、その「お返し」のつもりで出してきたというのが、九電からの「質問状」という物だ。
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/notice/notice111116-2.pdf
これがたしかに凄い。ある意味、ほんとに凄いんである。
どれぐらい凄いのか。
最初の疑問点からして、私は脱力しそうになった。
まず、【知事発言と面談メモに関する認定について】の項目。
くどくど書いているが、要旨はこういうことだ。
九電側は、最初から最後まで知事の関与はないと否定していて、その点で一貫している。
一方、第三者委員会側は、7月30日の郷原氏の会見と最終報告で見解が変わっていることを鬼の首でも取ったように問題視しているようだが、
「調査したら、その調査で明らかになることによって、見解が変わるのは当たり前」
調査しても結果が変わらないというのが前提にされたら、そんなもの調査でもなんでもないことになる。ほとんど、論理になっていない。
それ以外の、知事発言の否定の根拠として、赤松報告書が合理性に欠けると指摘しているが、該当箇所として報告書に赤線引いてて、恥ずかしくなかったんだろうか。まともな日本語読解力があれば、誰が読んでも報告書は論旨明快であって、これが合理性に欠けるというのは、自分は、頭悪いと告白しているとしか思えないんですが。
もう、最初のページだけでも、私がすぐに論破できるようなレベルであって、こんなレベルのもので重箱の隅をつつくように20項目の質問状を作り、さらに各委員に、各自個別に答えろというのは、阿部委員の言われるように「嫌がらせ」以外の何者でもないだろう。
その他の質問というのも、いちいち「明確な根拠がない」のオンパレードである。
これに対して、郷原弁護士はあっさりと一刀両断。
「調査チーム及び第三者委員会の認定は、もともとすべての関係者のすべての時点における供述が完全に一致することを前提になされたものではありません。
九電の疑問の根拠のほとんどは、九電の主張に沿う関係者の供述のみであって、C支店長の手帳の記載、5月17日の対応に関するメール、社内調査メモ等の客観的な証拠資料をすべて無視しています。したがって、貴社が疑問点としてあげられた諸点は、個別に反論するまでもなく、上記のような慎重な検討結果に基づく第三者委員会の認定を覆すに足るものではありません」
.....だった。さすがロジカルモンスター...お手本のような論理展開である。
とはいえ、この存在自体が恥をさらしているような質問状(まともな社員の人なら、ほんとにつらいと思う、こんなものが自社のホームページの目だつとこにあったら)に対しても、べつに郷原氏は回答しないと言っているわけではなかった。
「報告は膨大な聞き取り調査でできあがっており、その個別の会話の相手や内容については、守秘義務契約によって公表できない。しかし、その内容について(会社自身が要望した)守秘義務をあえて破ってまで詳細な根拠を公開しろというのであれば、もちろんできる」
「このような質問をする前に、まず、こちらの質問にもっと具体的に答えるのが筋。とはいえ、会社側の質問には答えないつもりはないし、書面でお答えできると伝えてある。しかし、答える以上、会社側がこのような質問状を会社のホームページで公開した以上、こちらからの回答も、そのまま全文をそのまま公開するべきである。なので、それを会社側に確認したところ、回答期限の昼を過ぎても検討しているというだけで回答が来ていません」
あれれ、九電は、回答を要求しておきながら、またまた都合の悪い回答が来たら、全文掲載しないつもりだったってこと?!
一部の新聞は、第三者委員会が、会社側の質問に答える必要はないと言ったかのように報道しているが、それは正確ではなく、記者会見のUstream映像で、郷原弁護士ははっきりと「答えられるし、書面も出せることは九電にも告げた。それに対して、検討中と言って返事を返さないのは九電の方」と語っているのだ。
で、九電側の対応がそういう状態だから、古谷委員が「(九電が返事を返すまで)答える必要がない」といったのである。
以下のビデオの30分あたりである。
http://www.ustream.tv/recorded/18568842
それにしても、こんなものを九州電力の人たちが、必死で赤松報告書の重箱の隅をつついて捜して、必死で書いたのかというと、けっこう涙ぐましいものはあるが、どうも、そうではないらしい。
九電幹部の方が、とあるブログを参考にしていると夜回りの記者さんに言いふらしていらっしゃるという噂は、数日前から、お友達の記者さんを通じて、あたくしの耳に入っていたのですが、それどころから社内のアクセス制限まで解除して、問題のブログを閲覧するように社員に推奨までしておられたらしい。
この件で、なにが最大の問題かと言えば、第三者委員会は、東京裁判でもなんでもないという点を、もはや九州電力幹部が根本的に勘違いしているという点だ。
第三者委員会は、経産省なり政府なりがすべての委員の人選も含めて押しつけ、強要したものでもなんでもない。委員長の郷原弁護士自体、九電側が選んで依頼した相手なのである。
つまり九電は、「やらせメール」問題が問題であると認識し、その再発を避けるということを目的として、自らの判断で第三者委員会の設置を決め、自らの意志で、郷原弁護士に依頼したということは、まずはっきりさせておくべきことだろう。
そして、いうまでもなく、九州電力は、創業者のワンマン社長が多少の好き勝手をやっても許される同族会社の中小企業でもなんでもなく、関連会社を含めると従業員11万人を超える、九州最大の株式会社であり、なにより公益事業である。
そのような会社が、その第三者委員会の出した結果が気に入らなかったからといって、その報告書の全体の中から、都合の良いところだけを「つまみぐい」したことが問題になっているのである。
もし、郷原弁護士をはじめとする委員と調査チームのクオリティに受け入れられないほどのひどい問題があるというなら、まず、その人選をおこなった側の任命責任から問われるべきだろう。
ぶっちゃけて言えば、世間の人はみんな思っているのである。
「丸め込んで無難にやってもらえると思ったのに、そうならなかったので、都合の悪い部分を黙殺することにした」んだと。
で、その都合の良い「つまみぐい」報告書が枝野大臣に拒否されたことで、慌てた九電は逆ギレモードに入ったと。
で、その後の流れは、この件について、第三者委員会の郷原委員長が公開討論会を提案した。
それを、九電は拒否した。
まあ、それはわからなくはない。第三者委員会というものの意味も理解せず、都合の良いところだけのつまみぐいができると本気で思っていたようなおめでたい人たちである。博覧強記のロジカルモンスター郷原弁護士と公開討論したら、誰が見たって、秒殺でボロボロにされるに決まっているのである。
書面なら、いろんな人に相談して時間を稼いで対応できると考えたのは、まあ理解できる。
そこで第三者委員会が出した質問状とその答えがこれ。
質問状 http://www.comp-c.co.jp/pdf/111110-1.pdf
回答 http://www.kyuden.co.jp/smt/notice/111115.html
回答は、ひらたく言うと「本人に訊いたら、やってないと言ったみたいだからそれが真実」
すごい。こんなものは調査とは言わない。
いつ、どこで、誰がなんと聞かれて、なんと言ったのか。
小学校の窓ガラスを割ったのは誰かなあ、程度のことでも、こんな理屈は通用しないだろう。
これが通るなら、この世に犯罪の大半は存在しなくなる。
だからこそ、調査委員会はその因果関係を立証するために、あの膨大な調査報告書を作成しているのに、である。
さらに苦笑するのは、
>>法律家の見解を聞きましたが、「本件事案において、名誉毀損が成立する余地はない」との回答を得ております。
責任ある回答というのは、「誰が言っているか」をはっきりさせることは最低必要条件だ。
誰かがそう言っているから、などというのならネットデマのレベルだろう。
どこの法律家が具体的にどういう根拠で言っているのかぐらい書くのは常識なんだけど。
そして、その「お返し」のつもりで出してきたというのが、九電からの「質問状」という物だ。
http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/notice/notice111116-2.pdf
これがたしかに凄い。ある意味、ほんとに凄いんである。
どれぐらい凄いのか。
最初の疑問点からして、私は脱力しそうになった。
まず、【知事発言と面談メモに関する認定について】の項目。
くどくど書いているが、要旨はこういうことだ。
九電側は、最初から最後まで知事の関与はないと否定していて、その点で一貫している。
一方、第三者委員会側は、7月30日の郷原氏の会見と最終報告で見解が変わっていることを鬼の首でも取ったように問題視しているようだが、
「調査したら、その調査で明らかになることによって、見解が変わるのは当たり前」
調査しても結果が変わらないというのが前提にされたら、そんなもの調査でもなんでもないことになる。ほとんど、論理になっていない。
それ以外の、知事発言の否定の根拠として、赤松報告書が合理性に欠けると指摘しているが、該当箇所として報告書に赤線引いてて、恥ずかしくなかったんだろうか。まともな日本語読解力があれば、誰が読んでも報告書は論旨明快であって、これが合理性に欠けるというのは、自分は、頭悪いと告白しているとしか思えないんですが。
もう、最初のページだけでも、私がすぐに論破できるようなレベルであって、こんなレベルのもので重箱の隅をつつくように20項目の質問状を作り、さらに各委員に、各自個別に答えろというのは、阿部委員の言われるように「嫌がらせ」以外の何者でもないだろう。
その他の質問というのも、いちいち「明確な根拠がない」のオンパレードである。
これに対して、郷原弁護士はあっさりと一刀両断。
「調査チーム及び第三者委員会の認定は、もともとすべての関係者のすべての時点における供述が完全に一致することを前提になされたものではありません。
九電の疑問の根拠のほとんどは、九電の主張に沿う関係者の供述のみであって、C支店長の手帳の記載、5月17日の対応に関するメール、社内調査メモ等の客観的な証拠資料をすべて無視しています。したがって、貴社が疑問点としてあげられた諸点は、個別に反論するまでもなく、上記のような慎重な検討結果に基づく第三者委員会の認定を覆すに足るものではありません」
.....だった。さすが
とはいえ、この存在自体が恥をさらしているような質問状(まともな社員の人なら、ほんとにつらいと思う、こんなものが自社のホームページの目だつとこにあったら)に対しても、べつに郷原氏は回答しないと言っているわけではなかった。
「報告は膨大な聞き取り調査でできあがっており、その個別の会話の相手や内容については、守秘義務契約によって公表できない。しかし、その内容について(会社自身が要望した)守秘義務をあえて破ってまで詳細な根拠を公開しろというのであれば、もちろんできる」
「このような質問をする前に、まず、こちらの質問にもっと具体的に答えるのが筋。とはいえ、会社側の質問には答えないつもりはないし、書面でお答えできると伝えてある。しかし、答える以上、会社側がこのような質問状を会社のホームページで公開した以上、こちらからの回答も、そのまま全文をそのまま公開するべきである。なので、それを会社側に確認したところ、回答期限の昼を過ぎても検討しているというだけで回答が来ていません」
あれれ、九電は、回答を要求しておきながら、またまた都合の悪い回答が来たら、全文掲載しないつもりだったってこと?!
一部の新聞は、第三者委員会が、会社側の質問に答える必要はないと言ったかのように報道しているが、それは正確ではなく、記者会見のUstream映像で、郷原弁護士ははっきりと「答えられるし、書面も出せることは九電にも告げた。それに対して、検討中と言って返事を返さないのは九電の方」と語っているのだ。
で、九電側の対応がそういう状態だから、古谷委員が「(九電が返事を返すまで)答える必要がない」といったのである。
以下のビデオの30分あたりである。
http://www.ustream.tv/recorded/18568842
それにしても、こんなものを九州電力の人たちが、必死で赤松報告書の重箱の隅をつついて捜して、必死で書いたのかというと、けっこう涙ぐましいものはあるが、どうも、そうではないらしい。
九電幹部の方が、とあるブログを参考にしていると夜回りの記者さんに言いふらしていらっしゃるという噂は、数日前から、お友達の記者さんを通じて、あたくしの耳に入っていたのですが、それどころから社内のアクセス制限まで解除して、問題のブログを閲覧するように社員に推奨までしておられたらしい。



