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前原氏は民進党を右翼的再編に導き、財界のために構造改革を推進する党にする 小沢氏も便乗か そこに小池新党 行き着く先は国民不在

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前原氏の構想は、「健全」な保守政党を作るということですが、自民党が腐敗した、だから「健全」な保守政党を作れば支持されるはずだ、という目論みです。

 法人税減税などはとんでもないことであり、安倍自民党ができなかった消費税率の引き上げは、財界に媚びるためにも譲れない政策の1つになるわけです。

 つまり、前原氏の戦略は、安倍自民党に代わって財界からの支持を取り付けることにあります。

 もともと保守二大政党制を欲していたのは財界です。一方の保守政党が国民の支持を失ったときに、他の保守政党が受け皿になるような仕組みです。決して革新政党に票が流れないようにするためです。

 それによって安定的に構造改革を断行できる政治体制ができると目論んでいたわけです。
 しかし、実際には小泉政権による構造改革で格差社会が出現し、どうにも国民の支持を保守政党では受け止めきれなくなってきたというのが情勢でした。
 二大保守といっても構造改革を競い合う政党という意味であって、安倍自民党のような従来のバラマキを目的とした保守政党とは意味が全く違います。構造改革を推進するための政党を作りたいというのが前原氏です。

 そして、小池新党は、ただの寄せ集めによってしか成り立つ余地のない「政党」ですから、早晩、政党としての体をなさなくなります。恐らくそこを狙って、保守政党としての再編を狙っているのでしょう。
 維新の会のときの松野頼久氏のように、民進党から出た議員がまた合流しただけの話でしたが、小池新党に擦り寄った長島氏やら細野氏も同じになることが予想されますが、結局、大した再編はできようはずもありません。

 財界の支持を得ようとも、国民は消費税率のアップなど求めていませんし、連合の組織票など大したことはありませんから、結局、沈没することは間違いありません。

 このような前原氏が新代表になれば、共産党が選挙協力をすることはむしろ背理になります。そうなると独自の候補を出すことこそが共産党が国民の負託に応えるということになります。

 安倍自民党よりも前原民進党の方がましなどということは言えません。
 前原氏は、安倍内閣のもとでの憲法改正は否定しつつ、しかし憲法改正の議論はしていくなどと言っているのですから、かえって、民進党が憲法改正を主導するようなことになりかねません。安倍自民党が喜んで乗ってくるでしょう。

 財界向けの政策も同様であり、そこでは明確に国民不在です。
 安倍自民党が支持率が低下する中での助け船しかない前原民進党が安倍自民党よりもましとは絶対に言える存在ではありません。

 連合も財界よりの政策しか掲げることをせず、その存在意義が失われつつあり、集票力さえもなくなりましたが、民進党もその連合に続く路線を選択するのかどうか、まさに今回の代表選が民進党にとっての正念場です。

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