加計学園問題に関し、私についての事実に反するデマがネットで多く見受けられます。
ネットだけでなく、今朝(8/21)の産経新聞にも、本人に何の取材もなく書かれた記事が出ており驚いています。記者は、取材もせずにネット上のフェイクニュースでも基にして記事を書いたのでしょうか。ジャーナリズムの基本を疑わざるを得ません。
とにかく、全く根拠のないことも、まるで真実のように語られたり、それを検証なくまき散らす新聞やコメンテーターまでいる現状には、正直怖いものを感じます。
批判や議論は構いません。意見の相違があるのは当然です。
しかし、事実に反することをつなぎ合わせてデマを作り、拡散されることには強く抗議します。
以下に、15の疑問に答える形で事実関係を整理しました。
皆さんの正確な理解が進むことを期待しています。
(疑問1)抵抗勢力である日本獣医師会から献金を受け取り、獣医学部新設を阻止するための国会質問をしているのでは?
(お答え)今から約5年前の2012年12月、日本獣医師政治連盟から100万円の献金を頂いています。民主党が政権を与(あずか)っている時です。
もちろん、政治資金規正法に基づき収支報告書にも記載され、公表されています。この献金に何ら違法性はありません。
日本獣医師政治連盟から献金を受けたのは民主党時代の2012年12月の一回、これのみです。
ちなみに、日本獣医師政治連盟は閣僚を含む多数の自民党議員にも寄附を行っているほか、麻生派など自民党派閥のパーティー券を購入しています。
【一例】
宮路和明衆院議員 寄附100万円(平成25年1月31日)
林 芳正参院議員 寄附100万円(平成25年9月2日)
為公会(麻生派) パーティー券150万円(平成25年3月29日、平成26年2月17日、平成27年4月30日に各50万円)
私が、この2012年に受けた献金に関して、獣医学部の新設に反対するよう頼まれたことは一切ありません。
そもそも、献金を受けた2012年の時点で、国家戦略特区は制度として存在すらしていません。法令が施行されたのは第2次安倍政権が成立した一年後の2013年12月です。
したがって、国家戦略特区での獣医学部新設に反対するために献金を受け取ることは、時系列的に言って不可能です。
また、私が国家戦略特区での獣医学部新設問題をはじめて国会で取り上げたのは、本年2017年3月の文部科学委員会です。メディア等で加計学園が問題視され、民進党の調査チームが発足し、党として本件に取り組み始めてからです。個人の判断でやっているものではありません。
このように、5年前の2012年の日本獣医師政治連盟からの献金と、2017年3月以降の一連の国会質問との間には一切関係がなく、ネット等で言われている「献金を受け取った見返りに質問している」との指摘は根拠のない完全なデマであり、強く抗議します。
(疑問2)献金をもらって国会質問することは贈収賄にあたり、逮捕されるような事件では?
(お答え)上述のとおり、2012年の献金と2017年3月以降の国会質問との間には一切関係がなく、また、日本獣医師会から獣医学部新設阻止を頼まれた事実もないことから、贈収賄等の罪が成立する余地は全くありません。
それにもかかわらず、テレビやネット等で、あたかも贈収賄にあたると断定するジャーナリスト等がいることは極めて遺憾です。
ちなみに、彼らから取材や問い合わせは、これまで一切ありません。
本人に事実関係を確認することもせず、なぜ他人の名誉を棄損するような発言ができるのか甚だ疑問です。
誹謗中傷を目的としていると言わざるを得ません。現在弁護士と相談し、しかるべき法的措置を検討しています。
(疑問3)香川県獣医師会からも献金をもらっているのでは?
(お答え)香川県獣医師政治連盟(日本獣医師政治連盟とは別の法人)からは、過去3回の総選挙(2009年、2012年、2014年)の際、「出陣式の陣中見舞い」として5万円をいただいています。
しかし、今治市及び加計学園が、国家戦略特区で獣医学部新設を申請したのは2015年6月であり、これら陣中見舞いを受けた時点(2014年以前)では、彼らが国家戦略特区で獣医学部新設を計画していることを知る由もありませんし、事実、これら「陣中見舞い」に関して、獣医学部新設反対などの依頼を受けた事実も一切ありません。
(疑問4)父親が香川県獣医師会の副会長であり、身内の利益を図るために、獣医学部新設を阻止する質問をしたのでは?
(お答え)父は、長年、農協の職員として、畜産農家への飼料販売などの仕事に従事していましたが、農協退職後に、獣医師資格があることから、香川県獣医師会の副会長を務めていたことは事実です。(現在は退任しています。)
しかし、だからといって、私が香川県獣医師会の総会に出席したことも、父から、獣医学部新設を阻止してほしいといった依頼を受けた事実も一切ありません。
そもそも、本件がメディア等で大きく取り上げられるまで、獣医学部新設について父と話題にしたことさえ一切ありませんでした。
ちなみに、父は、不足が指摘される牛や豚の獣医でしたので、むしろ、産業動物獣医師を増やすべきとの立場です。よって、私が、身内の利益を図るために獣医学部新設を阻止しているとの指摘は、全く根拠のない事実に反するデマです。
(疑問5)弟が獣医であり、身内の利益を図るために、獣医学部新設の阻止する質問をしたのでは?
(お答え)弟が獣医師の資格を有していることは事実です。しかしながら、現在ITエンジニア(プログラマ)として働いており、獣医とは関係のない仕事で生計を立てています。動物診療は、社会貢献活動の一環として、往診のみ、原則無料でたまに行っているのみです。(http://eizaburo.com)
そもそも、父の場合と同様、弟からも今に至るまで、本件について話をしたことさえありません。
よって、私が、身内の利益を図るために活動している等の指摘は、事実に反する根拠のないデマです。